マーク ヘンスビー

昨日、ダスティン ジョンソンが初日のプレーを終えて1位タイと書きましたが、わたしが確認した時点ではまだすべてのプレーが終了しておらず、首位タイの位置にいたウェス ロウチという選手が終盤にバーディーをひとつ決め、単独首位に立って初日のすべての選手のプレーは終了しました。お詫びして訂正いたします。2日めのプレーのほうは悪天候のため一部の選手がホールアウトできない状態でサスペンディッドになりました。

この大会に出場している小平智は2日間のプレーを終了し、30位タイで予選通過確定です。最近調子がいいので、残り2日間の決勝ラウンドで順位をどんどんあげていって欲しいと思います。

また、昨日のブログでオーストラリア人選手のマーク ヘンスビーが大たたきをしたことも書きましたが、これには事情がありました。

4番ホールから8番ホールまで、ルールに違反したためすべてのホールに2打罰(合計10打罰)が課せられたためです。4番ホール(パー5)の3打目を池に入れてしまい、新しいボールをドロップしてプレーを続けましたが、このボールは自分のボールではなく、試合前に練習グリーンでパットをおこなっていたときに、他の選手のボールと入れ替わってしまったボールだったのです。

ヘンスビーが使用していたボールはタイトリスト「ProV1」で、池に落としたあと使い始めたボールは「ProV1.」 ヘンスビーは最新のProV1には最後にドット(.)がついているのかと疑問に思いキャディーに聞いても、同伴競技者に聞いてもわからず、8番ホールまで使い続けました。

選手は試合をスタートした時から、同じメーカーの同じ型式のボールを使用し続けなくてはならないという規則があり、異なったボールを使用したホールにはそのすべてに2打罰が課せられると規定されています。ヘンスビーは今回型式「ProV1」のボールで試合を始めて、途中「ProV1.」という異なる型式のボールを使用したことになります。

練習グリーンで入れ替わってしまった「ProV1.」の持ち主はパット ペレスという選手で、練習グリーンで使っていたボールと入れ替わったので、試合の中でドットなしのヘンスビーのボール「ProV1」を使用した可能性があります。

考えられるパターンとしては、

  • ペレスは、試合中ヘンスビーの「ProV1」を使用せず、自分のボールだけを使用した。
  • ペレスは、「ProV1」を使用したが、まったく型式の違いに気づかずに使用した。
  • ペレスは、気づいたけれど「ProV1」を試合の中で使用した

プロである以上、試合前に自分のボールのマーキングは必ず確認するでしょうから2番の可能性は低いでしょう。3番を証明することはできないので、推定1番ということで、ペレスの方には罰則は適用されません。

ルールとはいえ、10打罰というのはちょっと厳しいですね。