「全米オープン」予選2日間を終えて、首位タイに立ったのは、イギリス人のリチャード ブランドです。彼は今年5月の欧州ツアーの大会「ブリティッシュ マスターズ」で、48歳で初勝利をあげました。20年以上ツアーでプレーし、通算478試合目の大会での達成です。また、欧州ツアーで48歳での初優勝は最年長記録です。詳しくは、このブログで書きましたのでご一読ください。
https://worldgolfinformation.com/2021/05/16/
何といっても、優勝直後、コースレポーターを務めていた彼のコーチからのインタビューで、コーチの質問とブランドのやりとりが本当におもしろいものでした。
“Try to describe your emotions.” 「今の気持ちを教えてください。」
“No, I can’t. Next question.” 「そんなことはできない。次の質問をお願いします。」
決勝ラウンドの2日間が残っているので、ブランドが優勝できるかどうかはわかりませんが、先月の「全米プロ選手権」をミケルソンがメジャー史上最年長の50歳で優勝したように、今流れがベテラン選手のほうにきているのかもしれません。フィル ミケルソンも「全米オープン」を2オーバーで予選通過しています。
アメリカの地区予選を勝ち抜いて「全米オープン」出場を果たした星野陸也は、21位タイと善戦していますが、日本の予選を通過して出場した石川遼はトータル11オーバー、浅地洋祐は9オーバーでふたりとも予選落ちしました。カットラインは4オーバーだったので、惜しかったというレベルではなく、実力の差は歴然と言ったほうがいいかもしれません。
ことしは松山英樹がマスターズを優勝したことで、ある意味日本の男子ゴルフが認められたので、すぐにということにはならないでしょうが、いずれ日本での地区予選がなくなり、韓国など他の国に移ってしまうかもしれません。