女子ツアー今季3つめとなる「全米女子プロ選手権」は3日目を終了し、最終日18ホールを残すのみとなりました。
首位に並んだのは、アメリカ人のリゼッタ サラス(31歳)とネリー コーダ(22歳)のふたりです。後続の選手に5打差つけているので、よほどのことがない限り優勝はこの二人に限られてきます。
サラスという選手、実は2019年の「全英女子オープン」で渋野が優勝した大会で2位に入った選手です。もし渋野が18番で優勝を決めるバーディーパットをはずし、パーとなっていれば、ふたりによるプレーオフとなるところでした。
サラスは、米LPGAで1勝を記録しているだけで、メジャータイトルはありません。この大会の初日に67のスコアで首位に立ったあとの記者会見では、最近までうつで悩んでいたことを告白しています。
大阪なおみ選手のうつ告白に触発されたのか、ゴルフ界では「うつ」のつらい体験をオープンにする選手が増えてきています。試合の流れを大きく変えることになりそうな重要なショット、パットのときにかかる強いプレッシャーとどう向き合うのか?トップレベルにいけばいくほど、このプレッシャーは大きくなります。
対するコーダのほうは、先週の大会で優勝して今季2勝目をあげ、気持ちよくこの大会に臨んでいます。先の「全米女子オープン」では予選落ちしましたが、その前のメジャー「ANAインスピレーション」では3位に入っています。ツアー通算5勝あげていますが、彼女もまだメジャータイトルがなく、サラスとともにメジャー初タイトルを賭けて最終日をプレーすることになります。
日本人選手は、畑岡と上原は予選落ち、カットラインぎりぎりで予選通過した渋野は3日目を終わって68位タイとブービーの位置です。
なお、この大会にはミッシェル ウィーが出場し、出産後初めてメジャー大会で予選通過を果たしました。ステイシー ルイスとともにママさんゴルファーとして頑張っています。登録名はミッシェル ウィー ウエストとしています。