ノルウェー人のビクターホブランド(23歳)は、アメリカのオクラホマ州立大学を卒業し、2年前にプロになりました。コリン モリカワ、マシュー ウルフと同時期にプロとなって、現在米PGAで活躍しており、すでに2勝あげています。
https://twitter.com/bmwgolfsport/status/1409176162799083525/photo/1
先週は欧州ツアー「BMW国際オープン(6/2-27)」に出場し、見事に優勝しました。欧州男子ツアーでノルウェー人が優勝したのは初めてのことで、ここでひとつ記録を達成しました。今週の世界ランキングでも13位まで上がってきました。また、今年9月に開催される「ライダーカップ」ユーロチームのメンバーになることも確定です。
この大会には、川村昌弘とスポンサー推薦で金谷拓実が出場し、金谷が17位タイ、川村が29位タイの成績でした。
「BMW国際オープン」最終日、ドイツ人マーティン カイマー(36歳)は8アンダー64と猛チャージをかけましたが、優勝したホブランドには2打及びませんでした。カイマーはこれまで2つのメジャータイトルを含め米ツアーで3勝、欧州ツアーで11勝していますが、2014年の「全米オープン」を優勝して以降7年間、まったく優勝がありません。今まで何度も優勝のチャンスをつかみましたが、今回のように逃してしまいます。
そのため、選手としてのキャリアはほぼ終わったと判断されたのか、今年の「ライダーカップ」のユーロチームのキャプテンから、副キャプテンにならないかと声をかけられました。カイマーもまだ36歳なので、すんなりとは受け入れられない年齢です。ぜひともレギュラーツアーで1勝をあげたいという強い思いがあるはずです。
今までこのブログでも、メジャータイトルを獲得した後に優勝できない選手については何度か書いてきました。米PGAでプレーするザック ジョンソンもそうです。2015年「全英オープン」のタイトルを獲得してから、いままで優勝がありません。ユーロチームのキャプテン、パトレイグハリントン(49歳)も最後のメジャーを獲ってから7年たってようやく米PGAツアーで1勝をあげましたが、それが最後の優勝となっています。
しかし、スチュアート シンク(48歳)のようなパターンもあります。彼は2009年の「全英オープン」を優勝した後12年間まったく優勝できませんでした。しかし、今シーズンになって米ツアーで2勝しました。すでに48歳なので、ゴルフキャリアの最後の最後に報われたかたちです。
メジャーを優勝することは、選手にとって間違いなく最大の目標のひとつでしょう。幸運にも努力が実って、メジャータイトルを獲得できたとします。そうすると、今度はそのあとを、どういう目標を立ててプレーを続けていくのか、とても大事なことのようです。松山英樹選手!