キャム ディビス ツアー初優勝

7月4日(日)のアメリカ独立記念日に、最終日がおこなわれた米PGAツアー「ロケットモーゲジ クラシック」は、オーストラリア人のキャム ディビス(26歳)が優勝しました。

勝負のゆくえは、先週の「トラベラーズ選手権」に続いてプレーオフにもつれ込み、5ホール目に対戦相手のトロイ メリットがボギーを打ったため、ディビスの米ツアー初優勝が決まりました。

ディビスは16番でボギーをたたき、優勝争いから一歩後退したかにみえましたが、17番(パー5)では、3打目をグリーン横のバンカーから直接入れて、チップインイーグル。18番(パー4)もバーティーとしてプレーオフに進出しました。

この勢いでディビスはプレーオフ中も終始相手にプレッシャーをかけ続ける展開でしたが、バーディーパットがなかなか決まらず、結局5ホールを要してしました。優勝を決めたホールも、彼がバーディーパットをはずしたあとで、メリットが短いパーパットを外して決着となりました。押され気味の流れの中で、メリットの集中力がついに5ホール目で切れたと感じさせるようなボギーでした。

ディビスは、2016年にプロとなり、2017年には「全豪オープン(ノンメジャー)」のタイトルを獲得。カナダツアー、アメリカ下部ツアーを経て、今季米PGAでプレーしています。26歳と若く、身長193センチ体重82キロの恵まれた体格から生み出されるドライバーの飛距離309.2ヤード(ツアー16位)は、彼の最大の武器です。また、プロゴルファーとしては珍しく、利き手がなく左右の手を同じように使うことができる選手です。

ディビスはオーストラリアのシドニー生まれですが、最近ワシントン州シアトルに新居を構え、本格的に米ツアーでプレーする予定です。米PGAで活躍するオーストラリア人選手としては、アダム スコット、ジェイソン ディ、マーク リーシマン、キャメロン スミスに次ぐ選手となります。

キャム ディビスのフルネームは、キャメロン ディビスといい、先に来て米ツアーで活躍していたキャメロン スミスとの混同を避けるために登録名をキャムとしたようです。今後の活躍に期待しましょう。