川村昌弘選手

欧州ツアーで今週開催される「スコットランドオープン」については7月6日のブログで少し書きました。

https://worldgolfinformation.com/2021/07/06/

その中でこの大会で日本人選手として出場するのは、欧州ツアーカードを有する川村昌弘だけであることも。その川村選手がゴルフダイジェストに寄稿しています。

https://news.golfdigest.co.jp/news/tabibito/eupg/article/138927/1/?car=top_nw_t01

これまでも、川村が欧州ツアーで日本人プレーヤーとして孤軍奮闘する姿はたびたび伝えてきました。なんどか優勝争いをしましたが、いまだ1勝に手が届きません。もし優勝すれば、青木功が1983年に「パナソニック欧州オープン」で優勝して以来2人目、実に38年ぶりの快挙となります。いままで何人かの日本人選手が挑戦してきました。直近では谷原秀人、宮里優作などが挑戦しましたが、1勝あげぬうちにツアーカートが失効してしまいました。

川村はゴルフダイジェスト社に定期的に寄稿していて、タイトルを見ると今回が117回目のようです。あえて苦言を言わせてもらうなら、この寄稿こそが欧州ツアーでの1勝を阻んでいる大きな要因ではないかと。川村はライターではありません。プロゴルファーです。文章を書いてなんぼの世界に生きているのではなく、ゴルフで上位の成績を出してなんぼ、いや、優勝してなんぼの世界に生きている人間です。

このような記事を書くのに多くの時間を費やすくらいなら、その分もっとゴルフに集中してほしいと思います。おそらくゴルフダイジェスト社から依頼されて始まった企画なのでしょうが、なんのために書き続けるのか?日本では米PGAツアーに比べて、欧州ツアーへの関心が低いから、もっと知ってもらいたい。そのツアーで一生懸命プレーしている自分のことを忘れないでほしい。そんな気持ちがあるのかもしれません。

もしそうなら、まったくはき違えをしていると言わざる得ません。もし欧州ツアーで1勝をすれば、マスコミは大きく取り上げてくれます。快挙ですから。2位以下終わっては意味がなく、優勝しなくてはなりません。そして、もし2勝目をあげることができれば、それは日本人として欧州ツアー最多記録となり、さらにマスコミは大きく報道してくれます。さらに勝ち星を重ねるようであれば、川村選手の毎週の動向を報道するため、日本から欧州に記者を派遣するようになるかもしれません。

プロの世界に身をおいているのだから、勝たなくては意味がないのです。川村はなかなかいい文章を書くじゃない、おもしろい記事を書くなあとゴルフファンに思われても、まったく意味はないのです。

川村選手。今年から欧州ツアーに金谷拓実が参戦しました。来年はツアーカードを取得して本格的にツアーでプレーすることになるでしょう。彼に先を越されて、欧州ツアー1勝をされないようにくれぐれも気を付けてください。