今週は、いよいよ今季最後のメジャー大会「全英オープン」が開催されます。この大会に出場する選手をはじめ大会関係者に対して、非常に厳しいコロナ安全対策が課せられ、その内容については、6月22日のブログで書いています。
https://worldgolfinformation.com/2021/06/26/
このブログの最後に「このような厳しい規則の中でおこなわれれば、大会前や大会期間中に、主力選手が突然棄権するような事態が発生しそうです。」と書きましたが、まさに現実のものとなりました。
今年の「マスターズ」を優勝した松山英樹が、「全英オープン」出場辞退を発表しました。
松山は7月1日から始まった米ツアー「ロケットモーゲジ クラシック」に出場していましたが、初日の試合前におこなわれたPCR検査の結果が陽性となり、その直後から米PGAの指導のもとで自主隔離に入っていました。しかし、症状はまったくないものの、陽性反応が続いているため、アメリカからイギリスに向かうチャーター機に乗ることが許されず、なむなく棄権の判断をしたようです。
また、「マスターズ」を2度制しているババ ワトソンも出場辞退を発表しています。理由は、コロナ検査で陽性となった人物と直接接触したことが判明したためだとしています。本人はワクチン接種を受けているので、重症化することはありませんが、ウィルスを周りのひとに感染させる危険性は残っています。
7月11日が最終日となる米ツアー「ジョンディア クラシック」で2位に入ったケビン ナーも、移動に関する規則のため「全英オープン」に出場しないことを発表し、「ジョンディアクラシック」に出場してプレーしました。
昨年の「全英オープン」はコロナのために中止となりましたが、ことしは観客を1日32000人入れて開催されます。イギリスではワクチン接種がどんどん進み、コロナを克服しつつあるように思えますが、「全英オープン」に出場する選手・キャディー・スタッフには、依然として非常に厳しい安全規制が敷かれています。