東京オリンピックが開幕しました。コロナウィルスの影響で1年間延期となり、最後の最後まで開催に否定的なマスコミの報道や開会式を創る人たちの突然の辞任など、オリンピックに向けて国内の雰囲気が大いに盛り上がるというわけにはいきませんでしたが、始まったからには、日本人選手の活躍、そして各国選手のすばらしい演技には大きな拍手を送りたいですね。
前回のリオの大会からオリンピックに競技として復活したゴルフは、予選カットなしの4日間のストロークプレー方式で開催されます。男子が7月29日から8月1日まで、そして女子が翌週の8月4日から7日までの日程です。
男子の方は、東京大会に出場する選手はすでに日本入りをして最後の調整をしていますが、女子の方はまだ少し時間的に余裕があり、今週はフランスでメジャー大会「エビアン選手権」が開催されています。女子のメジャー大会は年間5つあって、この大会がことし4つめとなり、最後の大会として、8月19日から「全英女子オープン」が始まります。
この「エビアン選手権」には、日本から出場した古江彩佳が健闘し、3日目を終えて4位タイの位置につけています。首位の選手とは7打差開いているので、優勝はちょっと厳しい状況ですが、首位の選手が万一こけたときは、2位以下は団子状態なので優勝の可能性は生まれてきます。
欧州男子ツアーは、「カズー オープン」がイギリスで開催されており、この大会に出場している川村昌弘は、7位タイの位置から最終日をむかえます。彼も首位とは8打差ありますが、2位に6打差つけて首位にいる選手がこけた場合、同様に混戦となり優勝のチャンスが生まれます。オリンピックのかげで、2人の選手が頑張っています。
一方、今週の米PGAツアー「3Mオープン」に出場していた小平智は、残念ながら予選落ちしました。今季限りでツアーカードが失効する小平は非常に厳しい状況が続きます。現在小平のフェデックス カップポイントの順位は151位と、来季のツアーカードが保証される125位には程遠い位置にいます。また、残りのシーズン中に小平が出場できる試合は、マックス2試合のみです。来季以降も米PGAでプレーし続けるためには、残りの試合で上位3位に入るような成績を出さなくてはなりません。まさに背水の陣です。