今週22日より始まる東京オリンピック、男子ゴルフ競技に出場予定だった世界ランキング1位のジョン ラウムが、コロナ陽性のため出場を取りやめると発表しました。ラウムは、今年6月の米ツアー「メモリアルトーナメント」で、3日目のプレーを2位に6打差をつけてホールアウトした直後に、その日の朝のPCR検査の結果が陽性だったと大会関係者から知らされ、最終日の棄権を余儀なくされ、「まぼろしの優勝」を経験したばかりでした。
しかし、その2週間後に開催されたメジャー「全米オープン」では見事優勝して、メジャー初タイトルを手にしました。また、先週の「全英オープン」でも3位タイに入り、好調さを維持していただけに、東京オリンピックの棄権はショックだったはずです。
ラウムはすでにワクチン接種をおこなっているので、感染しても症状はほとんどないはずですが、コロナ対策安全基準により競技に出てプレーをおこなうことはできません。
スペインオリンピック委員会は代わりの選手を大急ぎで探していますが、大会直前のため見つからない可能性があります。その場合はオリンピック出場資格ランキングで、上から順に選手が選ばれ、その国のオリンピック委員会が推薦すれば出場可能となります。
時間的に余裕がない上に、現在は海外渡航制限が非常に厳しいため、海外から選手が来日することは困難です。日本人選手ならすぐに対応が可能と思われます。なので、個人的には金谷拓実に3人目の日本代表として出場してもらい、大会を盛り上げてもらいたい気がします。
アメリカ代表は、コリン モリカワ、ジャスティン トマス、ブライソン ディシャンブーの3名でしたが、ディシャンブーが出国前のPCR検査で陽性が判明し、出場できなくなりました。しかし、すぐに代わりの選手としてパトリック リードが出場することが発表され、来日します。こういう万が一のことが起こったときの対応の素早さは、さすがはアメリカだなと感じさせます。
大会は3日後に始まります。