いよいよ今日からオリンピック男子ゴルフがスタートし、4日間の熱戦が繰り広げられます。予選カットはなく出場する60名の選手が、72ホールのストロークプレーによって順位を競います。
このブログでは、男子メジャー大会の直前に優勝者を予想しています。今回も誰が金メダルを獲得するか予想してみようと思いますが、2週間前の「全英オープン」では、優勝はまずないだろうと書いたコリン モリカワが優勝するなど、大きくはずすこともあるので、そこは笑顔で突っ込まないでもらえればと思います。
まず、優勝候補としてあげられるのが、アメリカ代表の4名の選手です。コリン モリカワ、ジャスティン トマス、エグザンダー シャフレ、パトリック リードの4名です。4人は順に現在の世界ランキングが、3位、4位、5位、12位と世界トッププレーヤーです。同6位のブライソン ディシャンブーは、日本へ渡航直前のPCR検査で陽性となって出場できなくなり、急きょパトリック リードがピンチヒッターとして出場します。
パトリックリード(30歳)は、2018年のマスターズチャンピオンで、米ツアーですでに9勝をあげています。また、彼は米ツアーのかけ出しの頃は、ツアーカードがないのでマンディークォリファイングを勝ち抜いて大会に出場し、実績を築いてきました。そのため、初めてのコースで事前準備もほとんどなくプレーすることにあまり抵抗がないとインタビューで語っています。けっしてあなどれない選手です。
また、この選手たちは若いコリンモリカワを除き、アメリカを代表して戦うという経験を十分に積んでいます。「ライダーカップ」、「プレジデントカップ」が毎年交互に開催され、そのメンバーとしてプレーしています。
アメリカ代表以外では、韓国のサンジェー イム(世界ランク27位)、シーウー キム(同55位)の2選手にも注目です。7月4日のブログで書きましたが、
https://worldgolfinformation.com/2021/07/04/
韓国では成年男子に兵役の義務があり、長い期間拘束されてしまうためプロ選手生命を終わらせてしまうことがあります。しかしオリンピックでメダルをとると、兵役が免除されるため、米PGAツアーで今後もプレーを続けたい2人の選手は、文字通り「命がけ」です。
以上のような選手を相手に、日本代表の松山、星野の両選手はどんな戦いをするでしょうか?無観客で開催されるため、ギャラリーの歓声・拍手はまったくなく、「地の利」というものが果たしてはたらくのかどうかわかりませんが、われわれファンとしては、テレビごしに熱い声援を送りましょう。