東京オリンピック 初日を終わって

男子ゴルフ競技が始まりました。初日は雨のため一時中断しましが、60人すべての選手がホールアウトしました。

初日終わって8アンダーで単独首位に立ったのは、オーストリア人のセップ ストライカ(28歳)です。彼はアメリカのジョージア大学を卒業し、現在米PGAツアーでプレーする選手です。6月末の米ツアー「トラベラーズ選手権」で10位タイに入ったあと、先週の「3Mオープン」まで3試合連続して予選落ちし、この大会に出場しています。米ツアーではまだ優勝がなく、世界ランキングは161位の選手なので、あと3日間上位にとどまることは難しいと予想されます。

7アンダーのスコアで2位に入ったのは、日本でもプレーしたことがあるのでご存じのかたもあるかと思いますが、タイ人のジャズ ジェーンワタナノンド(25歳)です。長身細身の選手で星野陸也のような体形の選手です。現在は欧州ツアーでプレーしていますが、まだ欧州でも米ツアーでも未勝利で、しかも現在世界ランキングは150位なので、ずるずると順位を落としていきそうです。

3位タイに入ったのは、ベルギー人のトマス ピーター(29歳)です。欧州ツアーでは4勝あげていますが、米ツアーでは未勝利の選手で、世界ランキングも現在120位なので、このまま残り3日間好調さを維持することは難しそうです。

同じく3位タイにいるのが、メキシコ人のカルロス オーティス(30歳)です。昨年11月の米ツアー「ヒューストンオープン」で1勝しており、現在世界ランキングが61位の選手です。実績と現在の実力から判断すると、あと3日間上位にとどまるかもしれません。

初日に8アンダーとか7アンダーとかの好スコアを出すと、どういう気持ちで2日め以降プレーしたらいいのか迷うところではあります。自分としてはでき過ぎだと思う反面、しかしどんどんスコアを伸ばさないと後続の選手に追い抜かれてしまうという焦りから、自分を見失ってしまいそうです。

以上の4名は、オーティスを除き米ツアーで優勝経験がない選手なので、メジャータイトルをもつ選手が複数いるフィールドの中で、最終日まで上位にとどまることはむずかしいでしょう。

わたしが優勝候補としたアメリカ代表の4選手について、エグザンダー シャフレとパトリック リードは首位と5打差の12位タイ、コリン モリカワは首位と6打差の20位タイとまずますの位置。ジャスティン トマスは少し出遅れて41位タイからもり返しをはかります。

松山英樹は2アンダーの20位タイ、星野陸也はイーブンパーの41位タイです。あと3日間熱戦を楽しみましょう。