オリンピック男子ゴルフ余話

昨日は、オリンピック男子ゴルフで2位に入ったローリー サバティーニについて書きました。今日は、3位に入って銅メダルを獲得したC.T.パンについて少し書いてみます。

15アンダーの3位タイで72ホールの競技を終え、銅メダリストを決める3位決定戦に進んだのは、コリン モリカワ、ローリー マキロイ、松山英樹、ボール ケーシーを含む7名の選手でした。3名はメジャータイトルホールダーで、ケーシーも44歳ながら米ツアー3勝、欧州ツアーで15勝をあげているベテランプレーヤーです。

C.T.パンは、このようなトップ選手を相手に一歩も引かず堂々とプレーしました。プレーオフ3ホールめでC.T.パンとコリン モリカワの2人がバーディーを奪って残り、次の4ホールめをパーであがったパンが、ボギーとしたモリカワを退けています。

C.T.パンという選手ですが、生まれは台湾ですがアメリカのIMGゴルフアカデミーに3年間いた後、シアトル近郊にあるワシントン大学に進みました。学生時代に8勝し、2013年にはわずか8週間ですが、世界アマチュア1位の座についた実績もあります。

プロ転向後まずカナダツアーで2勝し、その後米PGAツアーに移って2019年「RBCヘリテージ」を優勝し、米ツアー1勝目をあげました。ちなみに小平智はこの大会を前の年に優勝しています。

C.T.パンについては、奥さんをキャディーにして戦ったくらいしか、メディアでは報道されていません。しかし、彼が銅メダルを獲得したことは、たまたま「幸運だった」だけでは済ませられない実績と実力が彼にあったことは、もっと報道されていいような気がします。