ウィンダム選手権 2日目を終わって

今週の米ツアー「ウィンダム選手権」の2日目が終了しました。小平智と松山英樹は予選落ちです。松山はカットラインに1打足らず、小平は5打足りませんでした。

松山は先々週の「東京オリンピック」で、銅メダル決定プレーオフまで戦ってメダルを逃し、先週の「WGCセントジュード招待」でも3名によるプレーオフまで進みましたが、惜しくも2ホールめで敗れています。2週連続して上位で戦い、プレーオフまでいった疲れが出たのかもしれません。

小平のほうはこの予選落ちの結果、フェデックスカップポイント順位は暫定ながら153位となり、9月から始まる来シーズンのツアーカードを失うことは確定しました。来季のツアーカードは上位125位までの選手に与えられることになっています。また来週から始まる年間最優秀選手を決める「プレーオフシリーズ」に進出することもできなくなりました。

ツアーカードを喪失した小平には、ツアーカードを再度獲得する手段がひとつ残っています。それは、米の下部ツアーで来週から始まる3連戦「コーンフェリー ツアーファナル」で好成績をおさめることです。

もしこれがだめだった場合、来シーズン出場できる大会はかなり限られてきます。各大会前におこなわれるマンデークオリファイングで上位入賞して、大会の出場権を得ること。日本企業がスポンサーとなっている大会などでスポンサー推薦を得ること。あるいはメジャー大会やWGCの大会の週に平行しておこなわれる大会に出場枠が残る場合などです。なお、3年前に小平が優勝した「RBCヘリテージ」には、歴代チャンピオンの資格で間違いなく出場することができます。

小平が米ツアーへ復帰する一番確実な方法は、来シーズンを米下部ツアーの大会に腰を据えて取り組み、優勝するか、あるいはシーズンを通して高いポイントをあげることです。そうすれば2022年秋からのシーズンには、米PGAツアーに戻ってくることが可能です。

先週の「WGCセントジュード招待」を優勝したメキシコ人のアブラム アンサーも、米PGAツアーから一度落ち、下部ツアーで実績をあげて、再び米PGAツアーに戻った後の快挙でした。小平の復活劇を楽しみにしましょう。