ライダーカップ

今週の米ツアーでは、年間最優秀選手を決める「プレーオフシリーズ」の第2戦「BMW選手権」が始まりました。この大会の成績を加えたフェデックスポイントの上位30名だけが、来週おこなわれる最終戦「ツアー選手権」に進出することができます。

今週の「BMW選手権」での成績は、アメリカ人選手とユーロ圏出身の選手にとっては、もうひとつ大事な意味をもっています。それは、この試合をもって「ライダーカップ」に出場できる資格ランキングの順位が確定するからです。

「ライダーカップ」は、ユーロ国とアメリカが2年に1度、チーム戦で戦う大会です。本来は昨年開催される予定でしたが、コロナ禍のため1年延期となり、来月24日からウィスコンシン州の「ウィスリングストレイト」を会場としておこなわれます。

選手は日頃個人として試合に出ていますが、ライダーカップではチーム戦として、国を代表してプレーするので、プレーする選手も応援する観客も大いに盛り上がります。いつものトーナメントであれば、選手のミスに対して拍手をすることはほとんどありませんが、ライダーカップでは、相手チームの選手のミスに拍手・歓声・嘲笑がおこります。

ライダーカップに出場する両チームの選手については、資格ランキングの上位6位までの選手は自動的に選出され、残りの6名はキャプテンが選ぶことになっています。なので、安全な自動選出される位置を確保するために、選手は今週の「BMW選手権」でなるだけ上位に食い込まなくてはなりません。

現在のアメリカ側のランキングは、1位コリン モリカワ、2位ダスティン ジョンソン、3位ブライソン ディシャンブー、4位ブルックス ケプカ、5位ジャスティン トマス、6位トニー フィーナウの6人です。

過去10回の大会の成績を見てみると、アメリカ3勝、ユーロ7勝とアメリカチームは大きく負け越しています。ことしは地元開催でもあり、どうしても負けられません。最終戦「ツアー選手権」終了後に、キャプテン推薦の選手が発表され、すべてのメンバーが確定します。どんな顔ぶれになるのでしょうか?楽しみです。