米PGAツアー今週の「BMW選手権」には、フィル ミケルソン(51歳)が出場しています。とは言っても、フェデックスカップポイントランキングで、ぎりぎり70位の資格での出場です。50歳を過ぎてあまりいい成績をあげることができなかった今シーズンの中で、今年5月に開催された「全米プロ選手権」で、メジャー史上最年長優勝を果たしました。その時に獲得したポイントが大きく効いています。
「BMW選手権」2日目のスタート前に、ミケルソンがSNSで発信した内容が話題となっています。その内容は、「全米ゴルフ協会(USGA)は、ドライバーのシャフトの長さとして許されている長さを46インチに短くしようと計画している。(注:現在の規則では48インチまで許されているが、多くのプロ選手は45~45.5インチのものを使用している)これは非常にひどい判断である。理由のひとつは、シャフトの長さを短く規制するとスイングが荒々しいものとなってしまい、怪我を誘発しやすくなってしまうこと。そして、スイングアークの大きさがスイングスピードを生み出すことを妨げてしまうから。」
最近、プロのトーナメントでドライバーの飛距離が伸びてきていることが問題となり、いろいろな方法で規制をかけようという動きが出てきていました。各選手の飛距離が伸びて、いままで有効な位置に配置されていた池やバンカーが軽々とキャリーでオーバーされてしまい、ハザードの意味をなさなくなってきたこと。そして、ブライソンディシャンブーのように飛距離のある選手は、従来のようにティーショットをフェアウェー打つというコースの攻め方ではなく、安全な場所でグリーンが狙いやすいのであれば、意図的にラフめがけてギャラリーの中にでも打ち込んでくるというケースもおこってきました。
次回のルール改正時かどうかはわかりませんが、いずれ間違いなく何らかの形でドライバーの飛距離を規制するルール改正はおこなわれます。ボールを飛ばないようにするか、あるいはクラブのヘッド、シャフトに制限を加えるのかはっきりしません。それがいままでの流れです。
今回、フィル ミケルソンがどこから情報を入手したのか不明ですが、彼がツイートするくらいですから、かなり信頼できる筋からの情報と思われます。ドライバーのシャフトの長さを規制して、飛距離を抑える方向に進むのかもしれません。