米ツアー「ツアー選手権」は、パトリック キャントレーが「BMW選手権」に続いて2週連続で優勝しました。優勝したキャントレーが手にした賞金は1500万ドル(約16.5億円)で、ゴルフトーナメントの優勝賞金としては最高金額で、2位に入ったジョン ラウムの賞金は500万ドル(約5。5億円)でした。最終日は本当いい試合でした。
最終日のバックナインは、3位以下の選手に4打差をつけ、ラウムが1打差でキャントレーを追うマッチレースのような展開となりました。しかし、16番をバーディーとしたキャントレーが、2打差をつけて残り2ホールとなったときは、キャントレーの優勝が濃厚にみえました。
しかし、続く17番ホール(パー4、424ヤード)で、キャントレーはラフから打ったアプローチショットをグリーン右に大きくはずしてしまいます。3打目もバミューダ芝に食われてグリーンまで届かず、4打目で寄せて手痛いボギー。ラウムのほうは、2打目をグリーンにのせ、残り12フィートのバーディーパットを入れれば、キャントレーと並ぶことができる最大のチャンスでしたが、この勝負のかかったパットをはずしてしまいます。
1打差で迎えた最終18番(パー5、579ヤード)でも、ラウムの2打目はビン一直線に飛んでいき、グリーンをわずかにオーバーして、カップまで18フィートの位置に止まりました。これを入れればイーグルで、同じく2オンしているけど距離を残しているキャントレーに大きなプレッシャーをかけることができましたが、このチップショットも外してしまいます。このホールを共にバーディーとして、キャントレーの優勝がきまりました。
キャントレーは、高校時代の同級生クリス ロスに大学時代からキャディーをしてもらい、プロになってからもコンビを組んでいましたが、2016年自分の目の前で起こった交通事故でロスを失うという悲しい経験をしています。また、背中のけがのために思うような成績をおさめることができないシーズンもありました。
今日18番ホールで優勝を決める短いパットを入れたのち、とても美しいガールフレンドに迎えられ、抱擁をかわしました。結婚が近いのかもしれません。我が世の春といったところです。