今週はいよいよライダーカップ

今週はいよいよ第43回「ライダーカップ」が、アメリカ・ウィスコンシン州の「ウィスリング ストレイト」コースで開催されます。このコースは、バンカーがたくさん配置されていることで有名で、それがウエストエリア(waste area)と区別がつきにくい場所があります。

2010年に「全米プロ選手権」が開催されたときは、ダスティン ジョンソンが最終日最終18番ホールの2打目をウエストエリアに止まったボールと判断して、地面にクラブをソールして打ちました。しかし、そこはバンカーだったため2打罰を受け、プレーオフに進めなかったということがありました。

いままでの42回の対戦成績は、アメリカの26勝14敗2分けとアメリカが大きく勝ち越していますが、直近の10大会に限ってみると、欧州が7勝、アメリカが3勝と欧州チームが優勢です。

今年は、断然アメリカチームが有利と見られています。地元開催でファンの大きな声援に後押しをうけるということもありますが、両チームのメンバーの世界ランキングの平均をみてみると、アメリカチームが8.92であるのに対して、欧州チームは30.83と、アメリカチームに大きく水をあけられています。

ただ、試合形式がいつものストロークプレーではなく、マッチプレーでおこなわれるため、2人組による対戦ではペアの相性が勝敗の行方を大きく左右し、シングルマッチの場合は相手との駆け引きに長じた、経験を積んだ選手が有利に試合を進めることもあります。欧州チームのイアン ポールターは、今まで5大会でシングル戦を戦っていますが、1度も負けてたことがありません。

アメリカチームのブルック ケプカは、雑誌のインタビューで「ライダーカップ」は自分のスタイルに合わないと述べていたので、棄権するのかと思っていましたが、出場するようです。

https://worldgolfinformation.com/2021/09/16/

アメリカチームは、今回はどうしても勝たなくてはならないという事情があり、ケプカに強い影響力をもつ筋が説得にまわったのかもしれません。

以下の動画は、欧州チームのキャブテン・パドレイグ ハリントンがトロフィーを持って会場に到着し、アメリカチームのキャプテン・スティーブ ストリッカーの出迎えを受けたところです。

https://twitter.com/i/status/1440062824928083984

ライダーカップの開会式は、盛大にそして華やかにおこなわれ、選手がひとりひとり紹介され、翌日からの試合の雰囲気を盛り上げます。わたしは、大差がつくかどうかはわかりませんが、アメリカチームの勝利を予想します。