アメリカ時間の22日(火)、2日後にせまった「ライダーカップ」に出場する選手の個別記者会見が開催され、一番注目を集めたのはブライソンディ シャンブーの会見でした。
彼は7月の「全英オープン」の大会期間中、プーマ製のドライバーがボロなのでスコア(最終成績は33位タイ)が伸びないとメーカーを痛烈に批判しました。すると、メーカーの開発担当者が「ディシャンブーがドライバーを振るときのヘッドスピードに耐えて、彼の要求するレベルを達成することは技術的に非常に困難なことで、われわれはできるすべてのことをおこなっている。」と反論しました。
ディシャンブーは、その後反省のコメントを発表しましたが、この時のメディアの報道の中に、よほど頭にすえかねたことがあったのか、その後彼はこの日まで2か月以上もメディアのインタビューに一切答えてこなかったのです。
メディアの質問は、記者会見の場に出てきたことから始まりました。それに対しては、「ライダーカップ」はチームイベントであり、わたしとしてはアメリカチームの優勝に最大限の貢献をしたい。だから、この会見場に出てきたと述べています。この大会が特別のもので、この大会が終われば、またメディア拒否が当分の間続きそうです。
また、ブルックス ケプカとの確執について質問され、それは問題ないと答えています。ケプカとは、「ツアー選手権」の直後と昨夜、他のチームメンバーと共に食事をし、2人で直接話もしたと。
ケプカとの確執については、米PGAのコミッショナーが直々にコメントする事態に発展しました。試合中ディシャンブーがアドレスに入ったとき、彼の集中力を切らす目的で彼と陰険な関係にあるケプカのニックネーム「ブロキシー」と一部のファンが叫ぶことに対して、コミッショナーは、悪質な場合はファンを会場から強制的に退去させると発表しました。
また、ディシャンブーは、ライダーカップの次の週には、「ドラコン大会」に出場することも認めています。ドラコンでは、ドライバーの飛距離だけに特化した訓練をおこなっている選手と対戦することになります。フェアウェーウッド、アイアン、ウェッジ、パターの練習や、天候や芝質に合わせたショットを打つ練習に時間をさく必要はなく、ひたすらドライバーの飛距離を追及した選手の中に入っていって、勝負しようとする世界トッププロは今までひとりもいませんでした。
ライダーカップでは、ディシャンブーが誰と組んで対戦するのか、最終日の個人戦で勝つのか負けるのか、またドラコン大会で何位に入るのか、楽しみなことが続きます。