ライダーカップの結果

第43回「ライダーカップ」は、アメリカチームが19対9という歴史的大差をつけて、ユーロチームに勝利しました。

過去10回の対戦で3勝7敗と負け越しているアメリカでしたが、地元開催の大会であったこと、チームのメンバーの中に世界ランキング10位以内の選手が、ユーロチーム1人に対して7名と圧倒的な選手層の厚さを誇ったことなどが勝利の要因に挙げられます。

ユーロチームのほうは、過去のライダーカップでの実績を重視して、セルジオ ガルシア、イアン ポールター、リー ウェストウッド、ポール ケーシーらベテラン選手を多くメンバーに加えました。結果を獲得ポイント(勝ちで1点、分けで0.5点)でみると、ガルシアは3点と十分な働きをしましたが、ウェストウッドとポールターがわずか1点、ケーシーは0.5ポイントも稼ぐことができませんでした。ローリー マキロイも最終日のシングル戦の勝利のみでわずかに1ポイント稼いだだけです。

反対にアメリカチームは、12名のメンバーのうち半数の6名を初出場の選手で編成しました。若くて実力がある「旬」の選手を多用して、欧州チームに対抗するかたちです。これが功を奏したといえます。

アメリカチームは、ベテランのダスィティン ジョンソンがすべての試合に出場して勝利をおさめて5ポイントを稼いだほか、コリン モリカワ(初出場)、パトリック キャントレー(初)、エグザンダー シャフレ(初)が3.5ポイント。ジャスティン トマス、ブライソン ディシャンブー、スコッティ シェフラー(初)の3名が2.5ポイントを稼いで、勝利に大きく貢献しました。

次回の「ライダーカップ」は、2023年にイタリアで開催されます。若い選手を中心で圧倒的勝利をおさめたアメリカチームの優勢が続くのか、あるいは欧州チームが態勢を立て直して連覇をはばむのか、2年後を楽しみにしましょう。