米PGAとネットフリックス

米PGAツアーでプレーする選手について、ネットフリックスがドキュメンタリー番組を制作することで両者が合意したと報道されています。

9月16日から始まる来季のシーズンより、録画・製作をスタートさせます。試合中の選手のプレーだけでなく、コース外の練習風景、日常生活などを撮影し、選手本人の素顔に迫ったり、勝利の要因を突き止めたりするような番組になるようです。

テレビ中継の途中でアナウンサーや解説者が、プレーする選手の簡単なエピソードを伝えたりすることはありますが、プレーの合間合間なのでなかなか深掘りすることはできないし、選手のことを深く知ることができるような、いろいろな情報が解説者の手許に届いているとも限りません。ですから30分、1時間の番組で、ひとりの選手の特集が製作されるのであれば、ぜひ観てみたいと思います。

米PGAツアーは世界NO1の舞台なので、世界中から優れた選手が集まって腕を競います。ゴルフの技量は言うまでもなく、非常にユニークな選手たちが多数います。一番すごいと私が思うのは、2回の心臓移植を経験しながらプレーを続けるエリック コンプトン(41歳)です。米下部ツアー、カナダツアーでは優勝経験がありますが、PGAツアーでは未勝利です。しかし、2014年の「全米オープン」では2位に入っています。くわしいことは3月17日のブログに書いていますので、ご一読ください。

https://worldgolfinformation.com/2021/03/17/

他にも、ドライバーイップスを完全に克服したケビンナー。彼は今季ベスト30位に残って、今週の「ツアー選手権」に出場し、2日目を終わって5位タイにつけています。また、自らアルコール依存症であることを告白したクリス カーク(世界ランク71位)。自分の子供が自閉症であることを公言し、自閉症の子供たちのために基金をつくって活動しているアーニーエルスなど。

あるいは、真っ赤なフェラーリを何台も所有しているイアン ポールター。天体写真の撮影がプロ並みの腕前のジミー ウォーカー。ウォーカーは2016年の「全米プロ選手権」の優勝者です。

米PGAには、まだまだたくさん魅力的な選手はいます。このような選手についてドキュメンター番組が作られるようになるとは。今からとても楽しみです。