米LPGAツアーには5つのメジャー大会があり、一年の最初におこなわれる「ANAインスピレーション」について、タイトルスポンサーが変更となるというニュースが発表されました。
ANAは言うまでもなく日本の航空会社ですが、LPGAとの契約が2022年までとなっていて、契約延長をしないで来年4月の大会を最後にタイトルスポンサーから降りることになりました。そのあとを引き継ぐのは石油会社のチェブロンで、大会名も「シェブロン選手権」という名前に変わります。
今年が50回目となるこの大会は、ずっとカリフォルニア州のミッションヒルズ カントリークラブを舞台に開催されてきましたが、再来年からシェブロン社の本社があるテキサス州ヒューストン地区に変更となる予定です。
日程も現在の、男子のメジャー「マスターズ」の直前の週ではなく、4月の後半に移る予定です。というのは、2019年からスタートした「オーガスタナショナル女子アマ」が「マスターズ」の前週におこなわれるため、大きな大会が同じ週におこなわれることは、女子ゴルフ界にとってよくないという判断です。
また、大会の賞金総額もいままでの310万ドルから、500万ドルに大幅アップされ、女子のメジャー大会の中で最高金額となります。
ANAは、アメリカでの知名度アップとカリフォルニアへの地域貢献の立場から契約を延長して、タイトルスポンサーを続けたかったかも知れませんが、コロナパンデミックの影響で世界各国が厳しい旅行者の渡航制限を続けている現状では、今後も大幅な売上減少は避けられず、やむを得ない判断かもしれません。
米LPGAツアーでタイトルスポンサーを続けている日本企業は、「ホンダLPGAタイランド」を続けているホンダだけになってしまいそうです。