10月10日(日)が最終日だったPGAツアー「シュライナーズ チルドレンオープン」を優勝したのは、韓国のサンジェイ イム(23歳)で、昨年3月の「ホンダ クラシック」に続いて米ツアー2勝目を飾りました。構えてからトップの位置にクラブを持っていくまでの時間が非常にゆったりとしたスイングで有名な選手です。
2017年から米下部ツアーでプレーし始めましたが、とにかく試合を休まない選手として有名で、2017年から先週まで出場した試合数98は、ツアー選手の中でナンバーワンの記録です。これほど多くの試合に出場しましたが、今までアメリカに住まいを持たないで両親と共にホテルからホテルを移動しながらプレーをしていました。しかし、つい最近になってジョージア州アトランタ近郊のゴルフコース「TPCシュガーローフ」に面した家を購入したので、今後はここを拠点にしてアメリカ各地でプレーをしていく予定です。
韓国には青年男子に兵役の義務が課せられており、一定の年齢となると2年間軍隊に入らなくてはなりません。プロスポーツ選手にとって2年間のブランクは非常に長く、時には選手生命を絶たれるほどのハンディとなります。
その兵役を免除されるためには、活躍する分野で大きな功績をあげることが必要です。オリンピックの金メダルもその対象となるため、イムは「東京オリンピック」に出場し、金を目指しましたが、残念ながら22位タイの成績に終わりました。
今回の優勝でイムの世界ランキングは、29位から21位に上がりました。この好調さを維持して、もしメジャータイトルをとることができたら、間違いなく兵役は免除となり、ゴルフを中断することなく続けることができます。
韓国の規則で彼が何歳になれば徴兵されるのかわかりませんが、彼がメジャー大会で優勝するのと、召集令状がくるのとどちらが先か?おしりに火がついた状態のイムのメジャー優勝が以外と早く訪れるかもしれません。