今週の欧州男子ツアーは「アンダルシア マスターズ」が、先週に引き続いてスペインで開催されています。先週の「スペイン オープン」に続いて、この大会にも出場したジョン ラウムがまさかの予選落ちを喫しました。それも首位の選手と14打差、カットラインに5打も足らないという惨憺たる成績です。特に初日のラウンドの7オーバー78というスコアは、彼のツアーでの自己ワースト記録に並ぶものでした。
先週出場した「スペイン オープン」でも、予選ラウンド2日間こそ上位にいましたが、決勝ラウンドではスコアを伸ばすことができず、優勝争いから脱落して17位タイに終わりました。この「スペイン オープン」は、コロナウィルスの感染拡大のためなかなか母国に帰ってくることができず、約2年ぶりとなる母国でのプレーとなりましたが、その間に「全米オープン」に優勝して、初のメジャータイトルを手し、世界ランキングも1位まで登りつめました。
ひさびさに故郷に帰って、どこに行っても自分のことに気がついてくれるファンがいて、ゴルフ界にとどまらず、国民的な人気者になっていることに自分でも本当に驚いているとインタビューで答えていました。
その多くファンの期待に応え、母国で優勝する姿を観てもらいたいという強い思いが、空回りしたのかもしれません。来週もスペインで試合が予定されていますが、エントリー済の選手の中にジョン ラウムの名は入っていません。しばらく故郷でゆっくりして、英気をやしなってまた米ツアーに戻ってくるものと思われます。