いよいよ今週の米PGAツアーは、日本ツアーとの共催で「ZOZO選手権」が、千葉県のアコーディアゴルフ習志野CCで開催されます。米ツアーでプレーしている選手のなかで、どういった選手がこの大会に出場するのかについては、以下のサイトを参照ください。
https://www.pgatour.com/tournaments/the-zozo-championship/field.html
このリストを眺めていると、おや?っと思う選手の名前があることに気づきます。今田竜二選手(44歳)です。14歳のときに渡米し、フロリダのゴルフアカデミーでゴルフを学び、2008年の「AT&Tクラシック」で米ツアー1勝をあげた選手です。アメリカのツアーカードを失ってからもう10年以上が経過しており、最強のPGAツアーのメンバーの中に入ってプレーできるだけの実力が果たしてあるのでしょうか?最近どういった活動をしているのかまったく情報はありませんが、今年7月の「全英オープン」の地上波テレビ中継でコースレポーターを務めていました。
「ZOZO選手権」は、「CJカップ」と同様に予選カットがない大会です。この大会にスポンサー推薦で出場するということは、プレーして成績のいかんに拘わらず、最低賞金額が保証されてることを意味します。ちなみに「CJカップ」で出場77名中で最下位だった南アフリカのチャール シュワツェルは、15、795ドルの賞金を得ているので、「ZOZO」でも最下位の選手にほぼ同額の賞金が支給されるでしょう。
これって、どうなの? いいの?と思ってしまいます。通常の予選カットのある大会にスポンサー推薦で出場させてもらうということは、スポンサーとのつながりや好意によってその大会でプレーする「チャンス」を与えてもらうことにすぎません。収入の保証はないのです。そこでどんな成績をあげ、どれだけ賞金を稼ぐのかはまったく本人の実力次第で、予選を通過しなければ収入はゼロです。
仮に今田竜二がいまでもゴルフファンの中で人気が絶大で、出場することによりギャラリーの動員力、テレビの視聴率などがあがることが予想されるのであれば、興行的な判断として説得力がありますが、現在の今田選手にその力があるとは思えません。
「ZOZO選手権」の大会期間中リーダーボードの上位の選手ばかりではなく、今田選手のプレーにも注目です。わたしは彼が最下位に終わるかあるいは途中棄権と予想します。