本日24日、「ZOZO選手権」最終日を迎えます。3日目を終えて松山英樹が1打差リードして首位にいます。
2位の選手は、アメリカ人のキャメロン トリンゲール(34歳)という選手ですが、米ツアーでは未勝利です。2014年にジェイソン デイと組んで出場したチーム戦「フランクリンテンプルトンシュートアウト(現在はQBEシュートアウト、グレッグノーマン主催の大会)」では優勝していますが、個人としては未勝利のため、松山を倒して優勝できる力があるかというと難しいと言わざるを得ません。
松山と4打差の3位タイには、セバスチャン ムニオス(28歳)、ブレンダン スティール、マット ウォレスという3人の選手がいます。ムニオスは米PGAでプレーするコロンビア人で、2019年9月に米ツアーで1勝をあげています。現在世界ランキングは75位。少し不気味です。
アメリカ人のブレンダン スティール(38歳)は、米ツアーで3勝をあげているベテランプレーヤーです。ですが、世界ランキングは130位で、優勝がかなり難しくなる40歳代に近づいているため、松山を負かすほどの力はなさそうです。
イギリス人のマット ウォレス(31歳)は、欧州ツアーで4勝をあげ、2019年の「全米プロ選手権」で3位になっていますが、まだ米ツアーでの優勝経験はありません。世界ランキングは73位です。優勝はないと見ます。
この大会は、雨、寒さ、強い風に見舞われて、選手にとっては非常に厳しいコンディションとなり、各選手のスコアが伸びていません。そのため4打差というのは非常に大きく、松山には非常に有利な最終日となりそうです。
私が大会前に優勝候補のひとりとしたコリン モリカワは、初日に大きく出遅れましたが、2日目、3日目と徐々に順位をあげて、松山と6打差の8位の順位まできました。最終日の猛チャージを期待したいところです。
仮に松山が優勝すれば、今年4月の「マスターズ」でメジャータイトルを手に凱旋帰国し、日本でまた優勝するという、松山にとって、日本のゴルフファンにとってこれ以上の筋書きはほかにありません。
そうなったら松山選手にひとつお願いがあります。この「ZOZO選手権」は米PGAツアーの大会として日本ツアーとの共催試合として開催されています。世界中に映像が流れるため、試合後の表彰式、優勝インタビューは一部英語でおこなわれるはずです。英語によるインタビューに対しては、通訳を通すことなく自分の言葉で今の気持ちを英語で話してもらいたいです。
8年間も米ツアーでプレーしながら、マスターズの表彰式のスピーチで、唯一松山が発した英語は「サンキュー」でした。少し悲しい気がします。今回はメジャーチャンピオンとしての1勝目になるのですから、その責任と期待にしっかりと応えてもらいたいと思います。