今週の米PGAツアーは、アメリカ・フロリダ半島の東海上に浮かぶ美しい島国バーミューダで、「バーニューダ選手権」が開催されます。海岸線沿いにつくられたコースは、息をのむ景観です。
例年この週には中国で「WGC―HSBCチャンピオン」が開催されていたので、世界ランキング上位の選手はこちらに出場し、「バーニューダ選手権」は裏の大会(opposite field event)として開催されていました。
またスケジュール的には、韓国で「CJカップ」、日本で「ZOZO選手権」が予選カットなしで開催された後の「WGC―HSBCチャンピオン」だったので、移動距離が短くてすみ、米ツアーでプレーしているトッププロも比較的出場しやすい日程になっていました。
しかしコロナウィルス感染拡大のため、昨年はCJ、ZOZOともにアメリカ本土で開催されてHSBCは中止となり、今年CJはアメリカで開催、ZOZOは日本で開催され、HSBCは中止となっています。
今週の「バーニューダ選手権」はWGCの大会がなくなったので、裏大会ではなく通常の米ツアーの大会として開催されますが、出場資格のある選手の辞退が続出し、欠員が出たときに補充する選手リストにのっている選手を全員あてがっても、132名の出場枠がすべて埋まらない事態になりそうです。
大会自体は、観客動員数、テレビ視聴率など興行的にはあまり期待できそうにありませんが、出場する中堅どころの選手にとっては、またとないチャンスです。この大会でもし優勝すれば、優勝賞金とともに2年間のツアーカード、そして「マスターズ」への招待が待っているのですから。