ジャスティントマス キャディーをかえる

米ツアーにジャスティン トマスという選手がいます。昨年8月の「WGCセントジュード招待」を優勝した時には世界ランキング1位になりました。今年3月の「プレーヤーズ選手権」でも優勝しましたが、その後15試合プレーしてベストの成績は、4位タイ(2回)にとどまっています。ランキングのほうもだんだん落ちてきて、今週は6位の位置にいます。

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ジャスティン トマスが今度キャディーをかえるというニュースが流れています。新しくトマスのバッグを担ぐのは、ジム マッケイと言い、なぜか「ボーンズ(骨)」というニックネームで呼ばれている有名なキャディーです。長い間フィル ミケルソンのキャディーを務めていましたが、ミケルソンが2013年の「全英オープン」を優勝したあと、長い間優勝できずにいた時期にコンビを解消しました。その後はずっとテレビ中継のコースレポーターをやっています。選手がコースをどう攻めるか、ボールの置かれている状況、パットのライン読みなど、キャディー目線からのレベルの高いレポートが好評です。

トマスは、28歳ながら米ツアーですでに14勝をあげていますが、メジャータイトルは2017年の「全米プロ選手権」のひとつだけです。しかし、今年ツアー2年目のコリン モリカワ(24歳)が、早くも今年の「全英オープン」でメジャー2勝目をあげました。ブライソンディシャンブー(28歳)も昨年の「全米オープン」でメジャー1勝をあげて、メジャー優勝回数では並ばれてしまいました。

選手は調子がいいときは、その状態、練習方法を維持して、何も変える必要がありませんが、調子が悪くなったときや不振の状態が長く続いたとき、何かを変えて復活への糸口をつかもうとします。そのときにキャディーをかえるというのは珍しい話ではありません。

トマスはこのままずるずると世界ランキングトップ10から落ちていくことはなんとしても避けたい。あとから来た選手にどんどん追い越されていくことは自分のプライドが許さないという気持ちなのでしょう。

新しく始まったシーズンで、トマスがどんな成績をあげるのか、今季はメジャータイトルを手にすることができるのか、期待して試合を観戦しましょう。