先週の日本LPGAツアー「三菱電機レディース」で、渋野日向子が今季2勝目をあげました。渋野は3週間前の「スタンレーレディース」でも優勝しており、シーズン後半にかけて調子が上向いてきています。
日本LPGAツアーは残りがあと4試合と終盤戦にさしかかり、賞金王争いが熱を帯びてきますが、新聞報道によると、渋野はこのレースには加わらず、1か月後にある米LPGAのQスクールに出場してツアーカードを獲得するため、渡米する予定のようです。
渋野は2019年の「全英女子オープン」を優勝した直後に、米LPGAツアーでプレーすることを選択すれば、5年間のツアーカードをもらえました。しかし、本人も驚く優勝で、心の準備、アメリカを転戦して戦う用意が十分ではないため、その後も引き続き日本ツアーでプレーする道を選びました。そして、9月の「デサントレディース」と11月の「大王製紙エリエールレディース」にも優勝し、まさに「時の人」になりました。
その年のオフにサントリーと大型契約をむすび、2020年のシーズンは日本ツアーでプレーし、11月に米LPGAのQスクールに挑戦してツアーカードを獲得し、2021年のシーズンから本格的に米LPGAに参戦する予定を発表しました。
しかし、2020年2月からコロナウィルスの感染拡大が始まり、米LPGA、日本LPGAの試合は軒並み中止となりました。そして、2020年のシーズンは2021年のシーズンと統合されることになり、2020年末のQスクールは開催されないことが決まりました。
そのため、渋野は米LPGAツアー2020―21年のシーズン中、「全英女子オープン」優勝者に与えられる5メジャー大会出場とスポンサー推薦が得られた大会のみしか出場できず、結果も十分に残すことができませんでした。
今回のQスクール挑戦は、当初の予定より1年遅れることになりましたが、今の好調さをキープして合格し、来季は米LPGAのツアーメンバーとして活躍することを期待します。