中東のドバイで開催されている「アジアアマ選手権(ACC)」は、第1日めのプレーが終了し、中島啓太(21歳)を含む7人が4アンダーのスコアで首位に立ちました。
この7人の中で世界アマNO1の中島とともに注目されている選手が、中国のリン(Yuxin Lin, 21歳)です。現在は南カリフォルニア大学の学生ですが、2017年と2019年のこの大会で優勝している左利きの選手です。もし優勝すれば大会通算3勝となり、松山英樹のもつ2勝を抜いて新記録となります。
残りがまだ3日あるので、誰が優勝するかわかりませんが、中島とLinを中心に試合は展開していくことだけは間違いなさそうです。中島啓太は、3年前のこの大会で2位に入った実績があり、決してひけはとりません。
ここで、昨日のブログの内容の訂正をひとつ。金谷拓海について、この「アジアアマ選手権」のタイトルを獲得していないと書きましたが、彼は2018年の大会で優勝しています。翌年の大会で松山と同じように連覇を目指しましたが、プレーオフの末にLinに敗れています。
アメリカには1895年から続く「全米アマチュア選手権」があり、米PGAツアーで名を残す活躍をした選手の多くがこのタイトルを持っています。アーノルド パーマー、ジャック ニクラウス、フィル ミケルソン、タイガー ウッズ。タイガーは1994年から3連覇を達成しています。そして若い選手では、ブライソン ディシャンブー、ビクター ホブランドなども手にしています。
この「アジアアマ選手権」は、今回が12回めの開催となり歴史はまだ浅いのですが、いずれこのタイトルを取ったアジア出身の選手が、米PGAツアーでめざましい活躍する日が将来やって来るかもしれません。とても楽しみです。