中東ドバイで開催されていた「アジアアマ選手権」は、日本人選手中島啓太がプレーオフにまでもつれ込んだ試合を制し、見事優勝しました。世界アマチュアNO1の立場でこの試合に臨み、相当なプレッシャーを感じながらの4日間のプレーでしたが、終始上位の位置をキープした安定度の高い戦いでした。
中島は2018年の大会で、優勝した金谷拓実に2打及ばず2位タイに甘んじた雪辱を、今回果たしたことになります。この優勝により、来年の「マスターズ」に招待され、「全英オープン」の出場資格を得ることができました。また、世界アマチュアNO1のステイタスで「全米オープン」にも出場することができ、3つのメジャー大会に出場することになります。
来年の「全英オープン」は節目の150回大会となり、ゴルフの聖地「セントアンドリュース」で開催されます。なので、中嶋は来年、セントアンドリュースとオーガスタナショナルの2つのコースでプレーする幸運に恵まれることになります。プロの選手の中でもこの2つのコース両方をプレーしたことがない選手は結構いるはずです。
テレビ中継の解説者の言葉を借りると、ことしは日本のゴルフ界にとって特別な年になった。まず、マスターズの前の週に開催された「オーガスタ女子アマ選手権」で梶谷翼(18歳)が優勝し、「マスターズ」では「アジアアマ選手権」を連覇した松山英樹が優勝した。そして、東京オリンピックでは稲見萌寧が銀メダルを獲得し、今回中島が「アジアアマ選手権」で優勝したと。
確かにゴルフ界の将来を担う選手がぞくぞくと育ってきて、とても楽しみです。その中でひとつ残念なニュースがありました。11月2~5日の日程で女子ゴルフ最終プロテストが開催されていましたが、このテストを受験した梶谷翼が不合格の結果となっています。来年のテストには合格して、プロの試合でどんどん活躍してほしいですね。