米PGAツアーの対抗策

サウジアラビアの潤沢なオイルマネーを資金として、男子プロゴルフ選手による新しいゴルフリーグ「スーパーゴルフリーグ」を創ろうという動きがあり、このブログでも何度か書いています。最近の記事は以下のものです。

https://worldgolfinformation.com/2021/10/

新リーグのコミッショナーにグレッグ ノーマンが就任することが決まったことが発表された後、加わる選手の名前や詳細についてまだ発表されていませんが、その前に選手を奪われる立場で、危機感を強めている米PGAのほうが対抗策を検討しているという報道がされています。

その対抗策とは、米PGAが年間4~6試合をアメリカ以外の欧州、中東、アジアの各地で開催する。一試合50~60名の選手が出場し、予選カットなしの試合なので、出場選手には賞金(収入)が保証されま。その出場資格については、世界ランキングとなるか、フェデックスカップ ポイントとするか検討中。個人戦だけでなく、フォーマットは未定であるが団体戦も計画され、時期としては、早くて2023年の秋から、遅くとも2024年には実施されるというもの。

現在米PGAツアーは、新リーグと契約を結んだ選手は米PGAツアーに二度と戻ることはできないと、言わば「脅し」に近いようなかたちで、選手の流出をやっきになって防いでいます。しかし、もし選手の中から、この米PGAツアーの行為は不当であると訴える選手があらわれたときには、強い立場を利用して選手を不当に拘束しようとしているとして、独占禁止法に触れる疑いも出てきました。

近々に「スーパーゴルフリーグ」側からもリーグ構想の詳細が発表される予定です。今後しばらく米PGAツアーとのせめぎあいが続きますので、このブログでもしっかりウォッチしていきます。