ジョン ラウム 欧州ツアー最終戦欠場

欧州ツアーの年間ポイントランキング3位にいるジョン ラウムが、11月18日から始まる欧州ツアーの最終戦「ドバイツアー選手権」に出場しないことを発表しました。

現在3位にいるので、出場して優勝あるいは上位に入れば、欧州ツアーの年間チャンピオンが十分に狙えるポジションであり、この大会には2017年と2019年に優勝しているとても相性のいい大会です。しかし、休養をとって家族と一緒に過ごすことを選択しました。

ラウムにとって今年はさまざまなことがありました。4月に第一子が生まれ、6月のジャック ニクラウスの大会「メモリアルトーナメント」では、2位に6打差をつけて3日目のプレーをホールアウトした直後、コロナ陽性が判明し棄権を余儀なくされて、まぼろしの1勝を経験しました。しかし、そのわずか2週間後におこなわれた「全米オープン」では優勝し、初のメジャータイトルを手にしました。そして、8月の東京オリンピックにはスペイン代表として出場する予定でしたが、渡航直前のテストでなんと2度めのコロナ陽性となり、出場を断念しました。

10月には「全米オープン」チャンピオンとなって母国に凱旋帰国し、目下2連覇中の「スペインオープン」に出場しましたが、17位タイの成績におわり自国のファンの前でいいところをみせることができませんでした。挽回しようとして臨んだ翌週の大会ではまさかの予選落ちを喫しています。

7月の「全英オープン」で3位タイに入って以降現在まで世界ランキング1位のポジションをキープしているので、激しい浮き沈みを経験しましたが、結果としては最高の1年だったと言えるでしょう。少し早めに体を休め、初めて生まれた赤ちゃん、奥さんと3人で過ごす時間を大切にする。とてもいいことではないでしょうか。

ラウムの来季の活躍に期待しましょう。