今年はコリン モリカワにとって大変充実した年でした。2月に「WGCワークデイ選手権」に優勝し、7月には「全英オープン」を制して、メジャータイトル2つ目を手にしました。また、ライダーカップのメンバーとしてアメリカチームの勝利に大きく貢献し、そして秋には欧州ツアー(現在はDPワールドツアー)の最終戦「ツアー選手権」で勝ち、アメリカ人としては初めて欧州ツアー年間最優秀選手になりました。ツアーに参戦してわずか2シーズンめで、世界ランキングは現在ジョン ラウムに次ぐ2位まで上がってきました。
まだ24歳のモリカワは着実に実績を積み重ねていますが、その記録の先には常にタイガーウッズの存在があります。モリカワは米PGAツアーにデビューしてから22試合連続して予選通過しましたが、その記録はタイガーの25試合に次ぐ記録になります。
また、25歳までに「全米プロ選手権」と「全英オープン」の2つのメジャー大会で優勝したのも、タイガーに次いで2人目となります。
そして、ツアーに出場し始めて何試合目で世界ランキング1位に上り詰めたかという記録があり、モリカワはいままで60試合に出場し、ジョーダン スピースが77試合で1位になっているので、あと17試合戦ううちに1位になればスピースを抜くことは可能です。しかし、最短で世界ランキング1位になったのは、やはりタイガーウッズで、わずか21試合で達成しています。
モリカワの活躍はめざましいものですが、その記録の前に常に立ちはだかっているのがタイガー ウッズです。モリカワもまだ2シーズンしかプレーしていないので、今から5年後、10年後、20年後にどんな選手になっているかまったくわかりません。怪我をするかもしれないし、大病を患ってゴルフを続けることができなくなるかもしれません。
しかし、もしこの2年間のプレーぶりを長い間続けることができたら、いつかどこかでタイガーの記録に並んだり、あるいはひょっとすると破ったりすることがあるかもしれません。大いに期待しましょう。