本日の経済新聞の朝刊に、ドライバーショットを放つ金谷拓実選手を掲載したSONPOひまわり生命の全面広告が掲載されました。
金谷はことしの8月、SONPOひまわり生命とスポンサー契約を結んでおり、先週のシーズン最終戦「日本シリーズJTカップ」では、惜しくも優勝を逃し3位に終わりましたが、年間賞金ランキング2位に入り、世界ランキングを先週の54位から49位に上げました。
年末の世界ランキングで50位以内に入ったので、来年4月の「マスターズ」を主催するオーガスタナショナルGCからは招待状が届きます。ディフェンディングチャンピオンである松山英樹、そして先月「アジアパシフィックアマチュア選手権」で優勝した中島啓太とともに出場することになります。
また、来年50位以内の位置をキープすることができれば、残り3つのメジャー大会「全米プロ選手権」、「全米オープン」、「全英オープン」への出場資格も手にすることができます。しかし、メジャー大会にスポットで参戦し、大きな成果を得ることはなかなか困難なことで、本人はDPワールドツアー(旧欧州ツアー)か米PGAツアーのツアーカードを獲得して、腰を据え1年を通して海外でプレーしたいという気持ちが強いはずです。
日本のメガ損保の一角であるSONPOホールディングス傘下の会社がスポンサーとなって全面的にバックアップしてくれるということは、金谷にとっては本当に心強いことで、2022年の彼の活躍が楽しみになってきます。
ひとつ、スポンサー企業のひまわり生命さんへお願いがあります。スポンサー契約を結んだことで金谷の帽子、シャツのそで、ゴルフバッグに、「ひまわり生命」のロゴが入ります。日本でプレーする際はまったく問題ないのですが、彼が海外の試合に出場するときは「ひまわり生命」という日本語の使用は控えて「Himawari life insurance」としていただきたい。
たしか、オリンピック競技においては選手が身に着けるものたいして英語以外の文字の使用が禁じられているはずで、さまざまな競技の主要な国際試合でも表記は英語となっています。アメリカの男女ゴルフツアーでもほとんどがそうですが、一部の韓国選手、台湾選手が自国の文字を使用しています。また、アダムスコットの帽子とシャツには、「ユニクロ」と日本語のロゴが入っています。
世界中で映像を見ている人には、韓国語、中国語、日本語の文字をみてもまったく理解できません。理解できないものが使用されていることに対して、「何て書いてあるの?」と奇異な感じを抱き、けっしていい気持ちはしません。
企業がスポンサー契約を結ぶことは、ある選手を応援しその選手が活躍することで、企業名が視聴者に広く知られて、商品の販売が増大することが主な目的でしょうが、そこにはある程度の節度というものが求められるはずです。どうか、今から世界は羽ばたこうとしている金谷選手に、「日本語」を着せるのは控えていただきたいと思います。