コリン モリカワ 世界ランキング1位?

今週はハワイの現地時間木曜日(6日)から、クリスマス・年末年始休暇で中断していた男子米PGAツアーが、「セントリートーナメント」で再開します。昨シーズンの大会で優勝した選手に出場資格がある大会です。

新年そうそう、昨年のマスターズ優勝の松山英樹、全米プロ選手権を制したフィル ミケルソン、全米オープン制覇のジョン ラウム、全英オープン覇者のコリン モリカワの4人がそろって出場します。また、パトリック キャントレー、ブライソン ディシャンブー、ブルックス ケプカ、ジョーダン スピース、ダスティン トマスなども出場し、豪華な顔ぶれとなりました。

この大会では、4人のメジャー大会優勝者のなかで、とくに世界ランキング1位のジョンラウムと2位コリンモリカワの戦いに注目が集まります。ふたりの成績いかんで順位が入れ替わる可能性があるからです。

もし、モリカワが優勝してラウムが単独2位よりも悪い成績となった場合、あるいはモリカワが単独2位の成績で、ラウムが2人並んで5位タイよりも悪い成績に終わった場合には、モリカワがラウムを抜いて、初めて世界ランキング1位となります。

モリカワは、11月末欧州ツアー(現在はDPワールドツアー)の最終戦で優勝し、12月に入ってもタイガーがホストをつとめる大会「ヒーローワールドチャレンジ」で最終日優勝争いを演じました。その好調さを維持してこの大会に臨みます。

かたや、ジョンラウムのほうは、4月に初めての子供が生まれ、6月には初めてのメジャータイトルを獲得して、世界ランキング1位の座につきました。しかし2度もコロナ陽性となり、「メモリアルトーナメント」はまぼろしの優勝に終わり、東京オリンピックには出場できませんでした。公私ともに充実しましたが、また疲れも蓄積され、緊張状態を維持することが難しくなったためか、欧州ツアーの最終戦を待たずに早々と休暇に入ってしまいました。

そのため、ラウムがトーナメントで戦えるレベルに戻ってくるには時間がかかりそうなので、ふたりの戦いは断然モリカワが有利な状況で、モリカワが世界ランキング1位になる可能性は非常に高いと言えます。ふたりのプレーについて注目していきましょう。

なお、一昨日のブログでフィル ミケルソンが米PGAから800万ドルをもらうと書きました。ミケルソンがその後SNSで語っていますが、満額受け取るには条件がついていて、この「セントリートーナメント」に出場することなのだそうです。もし欠場すれば半額の400万ドルだけ受け取ることになるので、ミケルソンも20数年ぶりにこの大会に出場することを決めています。

今まで主力選手が敬遠し、注目度が低かった年明け最初のこの大会は、今後米PGAがスタートさせたプレーヤーインパクトプログラム(PIP)のおかげで盛り上がっていきそうです。

https://worldgolfinformation.com/2022/01/03/