谷原選手 選手会長に

本日の朝刊には、日本ゴルフツアー選手会会長に谷原秀人が選出されたと報道されています。日本ゴルフツアーのホームページには以下の文章が掲載されています。

https://www.jgto.org/news/29388

谷原は43歳ながら昨シーズンの日本ツアーで、最終戦「日本シリーズJTカップ」を含む2勝をあげ、大きな存在感を示しています。

選手会長の人選について、いままでは若くて今からどんどん活躍が期待されそうな選手が選ばれるという印象が強く、体育会系によくある「めんどうくさいことは後輩に」、さらにうがった見方をすれば、先輩がよってたかって「雑用に忙殺させて、有望な若手選手の芽をつむ」ような人事に見えていましたので、今回の人選は妥当なところかなと思います。

谷原は、欧州ツアー、米PGAツアーでプレーした経験があります。そして、今年はDPワールドツアー(旧称;欧州ツアー)と初めての共催試合となる「ISPSハンダ選手権」が4月21日から茨木県で開催されます。谷原にはこの大会の成功に、選手会のトップとして全力で取り組みことが求められます。

谷原は以下の記事にあるように、DPワールドツアーなど海外でプレーすることをまだあきらめてはいません。東北福祉大学の後輩である松山英樹が昨年「マスターズ」優勝を果たし、同じく大学の後輩の金谷拓実が世界を見据えている姿に、まだまだ自分はやれると自らを奮い立たせているのでしょう。

https://news.golfdigest.co.jp/news/jgto/article/142920/1/?car=fromPhotoGal

谷原は、「三井住友太平洋マスターズ」を優勝し、世界ランキングを319位から177位に上げました。「JPカップ」の優勝によってさらに127位まで上昇してきました。しかし、両大会で優勝した谷原が獲得したポイントはわずか16ずつです。米PGAツアーで優勝する場合の半分から3分の1のポイントしか稼げません。

そのため、なるだけDPワールドツアーや米PGAツアーの大会に出場する機会をつかんで、そこで上位の成績を残すことが、ランキングを上げることにつながります。とはいってもツアーカードがなければ、試合に出場することはできないので、スポンサー推薦に頼らざるをえないことになります。

谷原選手は、今回の「ISPSハンダ選手権」の日本開催を通して、DPワールドツアーの関係者との関係を深め、信頼関係を築けば、多くの大会でスポンサー推薦が獲得できるよう働きかけてもらえるようになるかもしれません。谷原さん、選手会のため、そして自分のために2年の任期お願いします。