ソニー オープン

先週の「ソニーオープン」は、松山英樹が優勝しました。今シーズン「ZOZO選手権」に続いて2勝目、米ツアー通算8勝目となります。最新の世界ランキングでも19位から10位とトップ10に浮上してきました。

松山は、最終72ホールめでバーディを取り、パーとしたラッセルヘンリーに追いついてプレーオフに持ち込みました。そして、プレーオフ1ホールめでイーグルを奪い、ボギーとしたヘンリーを破って優勝を決めました。松山は、18番ホール(パー5)を使ったプレーオフで、2打目がまだ残り277ヤードもありましたが、3番ウッドでベタピンに寄せて、楽々イーグルとしてヘンリーを退けました。その圧巻のショットは以下のサイトより

https://twitter.com/i/status/1482914267204661257

このショットは、この同じコースを舞台に1983年の大会で、青木功が第3打目を直接カップに放り込んでイーグルを奪い、日本人初となる米PGAツアー初優勝を飾ったウェッジショットにまさるとも劣らない、この「ソニーオープン」の歴史に残るショットと言っていいでしょう。

片や敗れたヘンリーは、プレーオフのティーショットを右のフェアウェーバンカーに入れ、バンカーから松山より先に打ちましたが、3打目勝負にかけ得意な距離を残すため、フェアウェーに刻みました。しかし、2打目を打った松山のショットに対するギャラリーの反応から、松山のボールがピンにかなり寄っていると判断したラッセルは、次に打つ3打目を入れないと負けるかもしれないという大きなプレッシャーを感じたのでしょう。信じられないことに110ヤード前後のショットで、グリーンを大きくオーバーしてしまいます。この時点で勝負は事実上決してしましました。

グリーンを大きくオーバーしたのは、ここ一番という場面でアドレナリンが出過ぎて飛び過ぎたというよりは、プレッシャーによって距離のコントロールを誤ったというショットでした。

ヘンリーは、昨年のメジャー「全米オープン」でも、初日から3日目まで首位をキープして最終日を迎えましたが、7オーバーの76と大たたきして、結局12位タイに沈みました。少しメンタル面のアドバイスが必要なのかもしれません。