アブダビHSBC選手権

今週のDPワールドツアー(旧欧州男子ツアー)は、アラブ首長国連邦で「アブダビHSBC選手権」が20日(木)から始まりました。

DPワールドツアーは、昨年11月末の「ジョブルグオープン」で新シーズンが開幕していましたが、オミクロンの影響でこの大会は36ホールに短縮されました。その後の2試合が中止となり、今週から本格的にスタートします。今週を含めて4週連続で、アラブ首長国連邦で開催され、この「アブダビHSBC選手権」には、ローリー マキロイ、ビクター ホブランド、テリル ハットンをはじめ欧州出身のトッププレーヤーが顔をそろえています。

大会初日は日没サスペンディッドのため、132人の選手のうち20人がホールアウトできませんでしたが、日本から出場している金谷拓実が最高のスタートを切りました。金谷は、2イーグル、4バーディー、2ボギーの6アンダーで、暫定4位タイの成績で初日を終えています。2つのイーグルのうちひとつは、6番ホール(パー4、468ヤード)で、残りが187ヤードありましたが、2打目を直接カップインさせています。

金谷は先週、米PGAツアー「ソニーオープン」にスポンサー推薦で出場しましたが、予選落ちし、その足ですぐにアブダビに移動してきました。「ソニーオープン」では、アマチュアの中島が2日目終了後松山と並んで5位タイ(最終成績41位)と上位に入り、後輩に先を越されてしまうというくやしい経験を味わったので、今週はちょっと気合が入ったのかもしれません。あと3日間のプレーに注目していきましょう。

世界ランキング2位のコリンモリカワは、1オーバーと大きく出遅れて90位タイ。ローリマキロイもイーブンパーの77位タイの順位です。

首位と1打差の8アンダーで2位につけたビクター ホブランド(24歳)が絶好調です。昨年11月、米PGAツアーの「ワールドワイド テクノロジー選手権」でツアー3勝目をあげたあと、翌月にはタイガーがホストを務める大会「ヒーロー ワールドチャレンジ」でも優勝し、世界ランキングを7位まであげてきています。

https://twitter.com/DPWorldTour/status/1484248748318461953/photo/1

昨年のこの大会の優勝者で、世界ランキング22位のテリル ハットンも6アンダーで4位タイにいますが、ビクターホブランドの若さと勢いには圧倒されてしまいそうです。また、もうひとり日本から出場している川村昌弘は、1アンダーの56位タイと少し出遅れました。

2日目以降、ビクターホブランドがさらにスコアを伸ばすことができるか? モリカワ、マキロイがどう巻き返してくるのか? 金谷がどこまで上位についていけるのかなど、楽しさ満載の「アブダビHSBC選手権」です。