DPワールドツアー(欧州男子ツアー)の「アブダビHSBC選手権」3日目が終了しました。予選2日間は両日ともに日没サスペンディッドとなりましたが、3日目は予選を通過した73名のすべての選手がホールアウトしました。
注目の金谷拓実は3日目を5位タイからスタートしましたが、3オーバーとスコアをのばすことができずに、28位タイまで順位を大きく落としてしまいました。内容は2バーディー、1ボギー、2ダブルボギーというもので、ダブルボギーが2つというのはいただけません。
3番ホール(パー4、442ヤード)では、残り174ヤードの2打目がグリーンオーバーして荒地に入り込み、そこから寄らずに3パットのダブルボギー。17番ホール(パー3、204ヤード)では、ティーショットをグリーン左のバンカーに入れ、2打目を3メートルに寄せますが、そこから3パットのダブルボギーとしています。
金谷は首位の選手に9打離されているので、優勝の望みは絶たれてしまいましたが、最終日多くのバーディーをとって順位をひとつでも上げて欲しいと思います。もちろん順位を上げれば賞金額が増えますが、それよりも現在53位の世界ランキングをあげるためのポイントをより多く稼ぐことができます。常に50位以内をキープしておけば、メジャー大会、WGCの大会への出場権が確保できます。
首位に立っている選手は、スコットランド人のスコット ジェミーソンという38歳の選手です。DPワールドツアーで1勝、南アフリカのサンシャインツアーで1勝している選手ですが、DPワールドツアーの優勝は10年前のことで、悪天候のため規定打数を72から65に減らし、2日間(36ホール)で競われた大会なので、今回優勝し切れるだけの実力が本当に備わっているのかどうか分かりません。
むしろ、首位と1打差の2位にいるシェーン ロウリー、3打差の4位タイにいるビクターホブランドと4打差の6位タイのラファ カブレラベロあたりが栄冠を手にするかもかもしれません。
シェーン ロウリーは、2019年のこの大会で優勝しており、また同じ年の「全英オープン」を制覇して、初のメジャータイトルを手にしていますが、その後優勝がありません。メジャー大会を優勝してから次の1勝になかなか手が届かない選手が多いなか、なんとしても優勝がほしいところです。ロウリーの地元で開催された「全英オープン」優勝の模様は以下のサイトから
ホブランドについては、2日前のブログの後半部分に少し書いていますのでご一読ください。
https://worldgolfinformation.com/2022/01/21/
カブレラベロは、昨年10月の「スペインオープン」で優勝し、DPワールドツアー通算4勝目をあげた選手です。好調さを維持しています。
なお、ローリー マキロイは28位タイ、コリン モリカワは54位タイ、アダム スコットが9位タイにいます。また、昨年おこなわれた「ライダーカップ」の欧州チームのキャプテンを務めたパドレイグハリントンが50歳ながら17位タイと善戦しています。もうひとりの日本人選手川村昌弘は74位タイの位置にいます。
最終日の熱戦が楽しみです。