プロフットボールの大きな試合とぶつかるため、一日繰り上げて開催された米PGAツアー「ファーマーズ インシュアランス オープン」の最終日は本当にいい試合でした。
ジョン ラウム、ジェイソン デイ、ジャスティン ローズなどトッププレーヤーがバックナインで優勝争いに加わりましたが、最後は約2時間前に15アンダーでホールアウトしたルーク リストと最終組で回るウィル ザラトリスのふたりによる優勝争いとなりました。ふたりとも勝てば米PGAツアー初優勝となる試合です。
最終18番ホール(パー5)のザラトリスのバーディーパットは入って、優勝を決めたかと思いましたが、以下の動画のように最後の最後でわずかに曲がってカップからはずれ、プレーオフに突入しました。
18番ホール(パー5)を使っておこなわれたプレーオフ1ホール目、ザラトリスとリストが放ったディーショットは、300ヤード飛んでともにフェアウェー右サイドのバンカーに入りました。しかし、こともあろうに2つのボールは以下の写真が示すように、3インチ離れたところに並んで、ちょっとあり得ないような展開になりました。
手前の少し目玉となったボールの方をリストが先に打って、フェアウェーに刻み3打目勝負に出ました。次に打つザラトリスは、リストの打ったあとをレーキで直すだけでなく、競技員を呼んで、リストが打ったときに砂の一部が自分のボールの前にも飛んでいると主張し、ボールの前の砂もレーキで直すことを認めてもらった後で、同様にフェアウェーに刻みました。
先に打ったリストの第3打目は以下の動画のように、30センチ以内にぴたりと寄せるスーパーショットを放ちバーディーを確実にして、ザラトリスの第3打めを待ちます。
ザラトリスのショットはカップから13フィート離れた場所にオンし、バーディーを狙ったパットは入らず、リストの初優勝が決まりました。
1月20日のブログでは、ジェイソン デイが怪我から復活したことを書きました。
https://worldgolfinformation.com/2022/01/20/
先週の「アメリカン エクスプレス」では、49位タイに終わりましたが、今週は最終日15番を終了した時点で首位と並びました。15番の2打目を直接カップインさせたショットが以下のショットです。
最終成績は首位と1打差の3位タイとなりましたが、完全復活をファンにアピールです。今後の活躍を期待したいと思います。
米PGAツアーの試合は、ドラマが満載で本当に見るものを飽きさせません。ますますやみつきになってしまいます。