米LPGAは、先週(27―30日) 開幕2戦目となる「ゲインブリッジLPGA」が開催されました。前週あった第1戦は、昨シーズンの優勝者のみが競う大会だったので、この大会がツアーカードをもつ選手による事実上の開幕戦となりました。
優勝は、東京オリンピックで稲見に敗れて銅メダルとなったニュージーランド出身のリディア コウ。2位には先週の大会で優勝したダニエル カンが入り、そして、首位に2打差の3位には笹生優花が入りました。笹生は昨シーズンまではフィリピン籍として米LPGAでプレーしていましたが、今シーズンから日の丸を背負って出場しています。
笹生は先週の大会に「全米女子オープン」優勝者として出場し、6位の成績でした。2試合続けてトップ10入りと、シーズン初めから好調さを見せています。
データで彼女の好調さを見てみると、平均スコアが69.37でツアー選手中3位。ドライバー平均飛距離は268.3メートルで9位と、欧米の選手に引けをとっていません。また、パーオン率も74.3パーセントで11位の成績です。この勢いをキープし続ければ、早々に「全米女子オープン」に続いて、ツアー2勝目が意外と早く来そうです。
彼女は英語を話すので、アメリカのメディアからも取り上げられる機会が多くなります。短くても構わない。自分が今思っていることを自分の言葉で話す。これが大切なことで、アメリカのゴルフ界に受け入れられやすくなります。昨年「女子オープン」を優勝したときの笹生のスピーチが以下のものですが、すばらしいものです。
反対に、7年も8年もアメリカに住みながら、いつまでたっても通訳を通してインタビューに答え、最後に英語で「サンキュー」とだけしか発しない選手は、その実績については本当に「偉業」として評価されますが、アメリカのゴルフ界に受け入れられることは難しいでしょう。