今週の米PGAツアーは、5番目のメジャーとも称される「プレーヤーズ選手権」が、米PGAツアーの本部があるフロリダ州ポンテ ベロラ ビーチにある「TPCソーグラス」で開催されます。
この大会の前日の夜に、「ゴルフ世界殿堂」入りをした人々の表彰式が催され、ことしはタイガーウッズが殿堂入りを果たします。詳細については2月23日のブログをご一読ください。
https://worldgolfinformation.com/2022/02/23/
また、この大会の前に恒例となっている米PGAツアーコミッショナーのジェイ モナハンの記者会見が開かれ、話題の中心はしばらく休養すると発表したフィル ミケルソンのことになりました。
ミケルソンについては、4月のマスターズに復帰するのかもしれない、そういう報道がされていると3月2日のブログに書きました。
https://worldgolfinformation.com/2022/03/02/
しかし、ことはそう簡単に進みそうではなく、コミッショナーは「彼からの連絡を待っている。ボールはミケルソンの側にある。」と述べました。
米PGAが新リーグ「スーパーゴルフリーグ」に加わった選手は、米PGAツアーから追放すると宣言していましたが、ミケルソンは新リーグを創ろうとしたグループの計画に助言を与えるなどして関与していたこと、また新リーグ側の動きをてこにして米PGAツアーに改革をせまったことがメディアに漏れてしまいました。その直後にミケルソンは謝罪のコメントとしばらく休養をとることをSNSで発表し、今週の「プレーヤーズ選手権」にも出場しません。
しかし、ミケルソンは発表したコメントの中で、米PGAツアーに対する思いについてまったく触れていません。コミッショナーとしては、彼から報告を受けてこの点をはっきりと確認しておきたいという思いのようです。
今回の新リーグ創設の動きへの関与について、今どう考えているのか? 米PGAツアーに対して不利益となる行為をおこなって、今どう思っているのか? 今後米PGAツアーと敵対するような動きが出てきたときにどう対応するのか? こういった点について、ミケルソンから明確な説明がない限り、そしてそれを米PGAツアーが納得しない限り、彼が米ツアーに戻ってくることはないかもしれません。