雨と風と寒さにたたられ、月曜日に最終日のプレーがずれ込んだ「プレイヤーズ選手権」は、オーストラリア人のキャメロン スミス(28歳)が、2位のアニルバン ラヒリに1打差をつけて優勝しました。優勝賞金はツアー史上最高額の360万ドルです。世界ランキングが10位だったスミスは、週明けに更新されるランキングでは6位にあがってきます。
スミスの圧巻のプレーは最終日17番パー3のティーショットです。最終日優勝争いの中にいて、ここに打つことができる強い気持ちと技術は相当なものです。
スミスはこのホールをバーディーとして、ひとつ後ろの組でまわる2位のラヒリに対して3打差としましたが、ラヒリもこのホールをバーディーを奪い、2打差で最終18番ホールを迎えることになりました。
18番(パー4)は、フェアウェー左に沿ってずっと池が続くホールです。スミスはこのホールを苦手にしていて、いままでの3ラウンドで2回もティーショットを池に入れています。そのため、右めを狙って打ったドライバーショットは右の林の中に入ってしまい、直接グリーンを狙うことができませんでした。木の間を通してフェアウェーに戻し、3打目をピンに寄せてパーであがることを想定して打った2打目は、強すぎてフェアウェーを通り抜けて左サイドの池に入ってしまいました。
1打罰を払って池のそば残り57ヤード地点から打ったスミスの第4打目は、1メートル以内についてボギーとして、スミスは後続のラヒリをプレーを待ちます。
18番ラヒリのフェアウェーから打った第二打は、グリーン右手前に落ちわずかにグリーンに届きませんでした。もし、ラヒリが次の3打目を入れて、バーディーを奪えばプレーオフに突入となります。
しかし、ラヒリのチップショットはわずかに届かず、この瞬間スミスを優勝がきまりました。スミスは今年1月の「セントリートーナメント」に続き今季2勝目、米ツアー通算5勝目となります。
3月11日のブログで、この大会の優勝者予想をしていました。
https://worldgolfinformation.com/2022/03/11/
世界ランキングの1位から5位までの、ジョン ラウム、コリン モリカワ、ビクター ホブランド、パトリック キャントレー、スコッティ シェフラーを挙げていました。検証してみますと
ジョン ラウム 55位タイ
コリン モリカワ 予選落ち
ビクター ホブランド 6位タイ
パトリック キャントレー 予選落ち
スコッティ シェフラー 55位タイ
調子がよかったのは、ビクターホブランドだけというさんざんな結果でした。ひとり調子がよかったホブランドは3日目に8番(パー3)でホールインワンを達成しています。