池ぽちゃをめぐって

先週おこなわれた米ツアー「プレイヤーズ選手権」については昨日のブログに書きましたが、最終日のラウンドを上位の位置でまわるグループでちょっとした言い争いがありました。

ダニエル バーガー(最終順位13位タイ)、ビクター ホブランド(同9位タイ)、ジョエル ダーマン(33位タイ)の3人のグループは、佳境となる上がり3ホールにさしかかり、16番(パー5)をプレーしていましたが、問題はこのホールの2打目地点で発生しました。

バーディー、あわよくばイーグルも期待できる、残り234ヤード地点のフェアウェーから、グリーンを狙って放ったバーガーのショットは、フェード系の弾道を描いてグリーンとフェアウェー右に沿って配置されている池に入ってしまいました。このショットについては以下の動画をご覧ください。

バーガーは、ボールが池に入ったと自分が判断した地点からドロップ(一打罰加算)して、プレーを続けようとしましたが、この地点があまりにグリーンに近いので、同伴競技者の2人からクレームがつきました。

3人の話し合いでは合意することができず、ルール競技員を呼んでビデオで確認してもらおうとしましたが、どの地点から池に入ったか判断できる上空からボールをとらえた映像はないため、ルール競技員は一番近くでボールを見ていた3人の話し合いに任せました。

結局、バーガーが判断する地点とホブランドとダーマンがここだと思う地点の中間の位置からプレーを再開することになりました。バーガーはこのホールを4オン2パットのボギー、17、18番をパーとしてプレーを終えました。

試合後のインタビューの中でホブランドは、「自分がこうだと思ったことは、これからも主張していきたい。これはプロのトーナメントであり、主張することは他の出場選手のためでもある。」と語っています。

もしバーガーがルールを自分に有利なように解釈し、グリーンにより近い地点からプレーして、ボギーではなくパーで上がっていたなら、その分不当に順位が下がる選手が出てくるということをホブランドは言いたかったようです。まったく正論です。