今週の米PGAツアーは、「バススパー選手権」がフロリダ州イニスブルック カッパーヘッドコースで始まりました。初日のラウンドのなかで、われわれ一般ゴルファーにとっても非常に参考になるトッププロの対応がありましたので紹介します。
世界ランキング3位のビクター ホブランドは、11番(パー5)でピンまで残り266ヤードの2打目を打ちましたが、ボールは大きく右にそれ、次の12番ホールのティーイング グラウンド付近に向かって飛んでいきました。ホブランドは大きな声で「フォア!(Fore!)」と叫んで、前のグループに対して注意するよう促しました。
12番のティーイング グラウンドで、ティーアップしたボールの後方から飛球線をイメージしていたジョンソンは、急いて頭を手で覆いながらその場を離れました。
誤ってボールをとなりのホールに打ち込んだときは、「フォア!」と大声で叫んで、そのホールをプレーしている人に注意するように伝える。その声を聞いたグループは、瞬時に自分の体を守る体勢をとる。ゴルフの教科書通りの対応です。
動画をもう一度見ていただくと、ジョンソンの同伴競技者で、ティーインググラウンドにいたジェイソン デイらしき選手が、首筋を後ろから両手で押さえ身をすくめていることに気づきます。
考えてみると、帽子をかぶっているので頭にボールが直接当たったとしてもダメージは小さいと思われます。しかし、露出して無防備な首筋の後ろ側にボールが当たると、脳とつながる神経を損傷して大けがとなる可能性があります。ジェイソン デイの身の守り方が一番いいのかもしれません。
となりのコースに打ち込んだホブランドはこのホールをなんとかパーにおさめ、ジョンソンも12番ホールをパーであがり、プレーは進行していきました。