今週の米PGAツアーは「バルスパー選手権」が開催されており、2日間の予選ラウンドを終えて首位に立ったのは、マシュー ニースミス(28歳)というアメリカ人選手です。
彼は現在世界ランキング279位で、米下部ツアーでは2019年に1勝していますが、米PGAツアーではまだ優勝経験がありません。このまま逃げ切って優勝できるかどうか、ちょっと心もとない気がします。
ニースミスは2日めには自己ベストとなる61(パー71)のスコアを出し、2位の選手に2打差をつけて首位に立ちました。好調の原因は、昨年7月の「ジョンディア クラシック」からパッティングのときのグリップを変更し、その効果で出始めたと試合後のインタビューで話しています。
彼はパッティングに悩んでイップス気味になっていたころ、太目のグリップを両側から等しく包み込みこむような、この「祈りグリップ(prayer grip」を取り入れました。
このグリップの特徴は、構えたときに両肩を結ぶラインが地面と平行になり、両肩と両腕で完全な二等辺三角形ができる。この二等辺三角形のかたちを維持したままストロークすると、振り子が振れるように安定してパットを打つことができるというものです。そうすることによって手首が邪魔な動きをすることを防ぐこともできます。
プロほど深刻ではないにしても、パットがどうも入らないとお悩みのご同輩、試してみてはいかがでしょうか?