世界ランキング トップ10

先週の「バルスパー選手権」を優勝したサム バーンズ(24歳)は、この試合で52ポイントを稼ぎ、今週の世界ランキングで10位に入ってきました。今週のランキング上位者は以下のようになります。

1位 ジョン ラウム(27歳)

2位 コリン モリカワ(25歳)

3位 ビクター ホブランド(24歳)

4位 パトリック キャントレー(30歳)

5位 スコッティ シェフラー(25歳)

6位 キャメロン スミス(28歳)

7位 ジャスティン トマス(28歳)

8位 ローリ マキロイ(32歳)

9位 エグザンダー シャフレ(28歳)

10位 サム バーンズ(25歳)

バーンズがトップ10に入ったことで、はじき出されたのはダスティン ジョンソン(37歳)で、先週の10位から11位に落ちてしまいました。

このことはある意味象徴的なことで、上記ランキングを再度見てもらうとわかるように、ジョンソンが抜けたことですべての選手が30歳以下の選手になりました。

ダスティン ジョンソンは、2015年3月の「WGCキャデラック選手権」で優勝して世界ランキング7位になり、初めてトップ10入りを果たしました。それ以来先週まで7年間、トップ10の位置を保っていました。その間1位の座に就いていたのは135週で、この長さはタイガー ウッズとグレッグ ノーマンに次ぐ期間になります。

いままでゴルフというスポーツは、体力だけでなく経験が非常に大きな意味をもつと言われてきました。風向きを読む、空気の重さ(雨、湿度)を読む。芝の質を読む、グリーンの傾斜・速さを読む。これらのことを正確に判断して一打を打つ。この積み重ねでスコアを伸ばすことができる。また、これまでに犯した数々の失敗や勝負に敗れたくやしさなどから学んで、精神的に強くなっていくんだ、と。

しかし、世界ランキング10位の選手の年齢を見ると、経験よりも若さというか体力・身体的能力のほうが、勝利につながり世界ランキングが上がっていく傾向になってきています。これは単に一時的な傾向で、30歳台の中堅プレーヤーが今後盛り返してくるのか、あるいは長期にわたって続いていくものなのか、注視していく必要がありそうです。