2週間後に始まる「マスターズ」にフィル ミケルソンが出場しないことがわかりました。ミケルソンは、「マスターズ」で過去3度優勝しているため、本人が出場する意志を示せば歴代優勝者としてプレーすることができます。
ミケルソンは今回の新リーグ創設に関する自らの関与が報道された直後、しばらく試合からは遠ざかるとSNSで声明を発表していましたが、いつまで休むのか明言していませんでした。そのため、いつ彼が復帰するのかということが注目されてきました。
そのため、今年最初のメジャー大会「マスターズ」にミケルソンが出場するのかしないのか取りざたされてきましたが、出場しないことが主催者オーガスタナショナルGCから正式に発表されました。
これについて、主催者に近い筋からの情報として、
- ミケルソンのほうから出場辞退を伝えたのではなく、オーガスタナショナルGCが出場を遠慮してくれと要請し、招待を取り消した。
- 現在ミケルソンは、米PGAツアーから出場停止処分を受けている。
米PGAはいままで、薬物使用など選手の不祥事に対しておこなった処分・処罰の内容を、一切明らかにしてきませんでした。そのため、ミケルソンが現在処分を受けているのかはっきりしていませんでしたが、どうやら現在出場停止の処分を受けているようです。
サウジアラビアの国営ファンドが創設しようとした新リーグ創設の動きに関して、今回ミケルソンがとった行動は、米PGAにとっては非常に許しがたい背信行為です。米PGAのジェイ モナハン コミッショナーは、「プレーヤーズ選手権」前の記者会見の席上、「現在米PGAとしては、ミケルソンからのアクションを待っているところである。」と述べているので、ミケルソンから詳しい事情説明や謝罪、今後どうするのかといったアクションがない限り、復帰時期について進展はなさそうです。
とはいっても、約2か月後の5月19日からは、今年2つめとなるメジャー「全米プロ選手権」が始まります。この大会は昨年ミケルソンが、メジャー優勝者最高年齢を50歳に塗り替えた大会です。ミケルソンはディフェンディング チャンピオンなので、否が応でも去就が注目されます。きっとこの時までには何か動きがありそうです。