リチャード ブランド

現在開催されている「WGCマッチプレー」で、日本人選手金谷拓実が予選を通過しました。

「WGCマッチプレー」は、まず1グループ4人の選手が総当たりでマッチプレーを戦います。勝てば1点、引き分けで0.5点を獲得し、グループの中でポイントの一番高い選手がひとりだけ、決勝トーナメントに進むことができます。決勝トーナメントでは、勝てば上に進んでいけますが、負けるとその時点で終わりとなってしまいます。

金谷は初戦こそ敗れましたが、2戦、3戦を格上の選手と戦って勝ちをおさめ、16人が進出する決勝トーナメントに進むことができました。現地のメディアは、彼のことを元アマチュア世界ランキング1位の選手と紹介しながらも、番狂わせ(upset)として報道しています。

もうひとり、強敵を倒し予想に反して決勝トーナメントに進んだ選手として、イギリス人リチャード ブランドが大きく取り上げられています。彼のグループにはブライソン ディシャンブーとリー ウェストウッドがいました。ディシャンブーと引き分け、ウェストウッドを破っての進出です。

ブランドは現在49歳ですが、昨年5月48歳の時に欧州ツアー(現DPワールドツアー)で初優勝し、ツアー初優勝の最年長記録を塗り替えました。プロになって20年、478試合目という超「遅咲き」の選手です。

好調さをその後もキープし続け、その翌月に開催された「全米オープン」で、2日目を終えた時点に首位に立ちました(最終結果は50位タイ) また、今年の1月DPワールドツアー「ドバイ デザートクラシック」では、最終日プレーオフまで残り、ツアー2勝目を狙いましたが、惜しくも敗れています。

ブランドが決勝トーナメントに進んで、まず対戦するのがダスティン ジョンソン。相当な強敵ですが、もし彼に勝てば、来週の世界ランキングで50位以内が確定し、4月7日から始まる「マスターズ」に初出場することができます。ゴルファーにとって「夢の舞台」でプレーできるよう、ガンバレ!リチャード!