今週はいよいよ、男子メジャーの初戦「マスターズ」が開催されます。週間天気予報によると4日間通してやや温度が低そうですが、基本的に晴れで最終日の日曜は快晴となっています。
ことしのマスターズを誰が優勝するのか、いつものように予想していきたいと思います。まず松山英樹ですが、連覇は非常にむずかしいと思われます。過去にマスターズを2年連続優勝しているのは、1965・66年のジャック ニクラウス、1989・90年のニック ファルド、2001・02年のタイガー ウッズの3名のみです。
メジャータイトルを1つとることが本当にむずかしいなかで、連覇するということは難しさが二倍になるのではなく、二乗となるので困難さは桁違いになります。それと松山は現在首筋から肩にかけて痛みを抱えていて体の状態が万全ではないこと、そして大会前に歴代優勝者が集う「チャンピオンズディナー」で、昨年大会優勝者としてホストを務め、最後にスピーチを英語でおこなわなくてはならないので、そのことで頭がいっぱいのはずです。
毎年マスターズの1か月前くらいから、「チャンピオンズディナー」で供される食事のメニューが、ホストのコメントとともに紹介される記事がウェブ上に出てくるのに、ことしは全く出てこないのは少し気になります。
で、誰が今年のマスターズを制するかですが、今一番勢いのあるアメリカ人スコッティ シェフラー(25歳)とオーストラリアのキャメロン スミス(28歳)、そして昨年のフェデックスカップ チャンピオンに輝いたアメリカ人パトリック キャントレー(30歳)の3名を挙げたいと思います。3人とも優勝すれば初のメジャータイトルとなります。
シェフラーは、2月の「フェニックスオープン」で米ツアー1勝目をあげたあと、その後の4試合で2勝をあげ、世界ランキング1位に上り詰めました。この勢いのままいけば優勝もありかな、というところです。ちなみに昨年の大会では18位タイに入っています。
スミスは、先月開催された第5のメジャー大会と称される「プレイヤーズ選手権」を優勝し、世界ランキングを11位から6位に上げた選手です。2020年の大会では2位タイ、昨年の大会では10位タイの成績を残しており、そろそろかなという感じです。
キャントレーは、今年まだ優勝がありませんが、昨年のプレーオフシリーズのときの圧倒的な強さは、決してあなどれないなと思って候補に挙げました。昨年の大会は予選落ちしていますが、その前の年は17位タイ。その前年は9位タイに入っています。
最後に、日本人選手として中島啓太が出場します。昨年の「アジアパシフィックアマ選手権」を優勝し、今年の「マスターズ」に招待されています。予選を通過して、「ベストアマ」のタイトルを目標にプレーしてほしいと思います。